拝見! 海外エンジニアたちの“自宅オフィス”:あなたはどこが落ち着く?(5/6 ページ)
EE Timesは、このパンデミックの時代を生きるエンジニアたちのデスクを見せてもらえないか、と尋ねてみた。どのような場所でどのような働き方をしているのか、デスク上にどのようなツールやオブジェクトを取りそろえているのか、在宅勤務をする際の秘訣などについて、語ってくれないかと呼び掛けたのだ。
昔気質のPeter Traneus Anderson氏
Peter Traneus Anderson氏にとって、仕事と趣味は同じようなものだ。同氏が愛用しているのは、1960年代のTektronix製オシロスコープ(USBポートを介してデジタルキャプチャー用の自作回路を追加している)と、自作のオーディオ周波数デジタルオシロスコープだ。
Anderson氏は、回路テストを行っている写真を添付してくれた。「作業台と、はんだ付けステーションは別の部屋にある。10年前に退職したので、今は趣味で仕事をしている。私はとても昔気質の人間なので、回路解析はほとんど手作業でやったり、C言語でプログラムを書いたりしているが、たまにSPICEも使う。PCB開発には、gEDAツールセットを使用している。回路図にはgschem、レイアウトにはPCB、ガーバーファイルの閲覧にはgerbv。また、Gerberファイルの閲覧には1995年の古いMS-DOS版のGCPREVUE(Dosboxで動作)を使用している」(Anderson氏)
KEMETのテクニカルフェロー、Erik Reed氏
Erik Reed氏は、KEMET(台湾Yageoが買収を発表)のテクニカルフェローで電気特性評価担当のバイスプレジデントだ。KEMETでの業務は、KEMETコンデンサーの電気測定、コンピュータモデリングおよび、環境試験の実施だ。その目的は、顧客の幅広いアプリケーションでコンデンサーがどのように動作するかを予測し、これらのアプリケーションでの信頼性を予測することだ。試験結果は、設計プロセスにフィードバックされ、同社コンデンサーの性能と信頼性を向上させることができる。
Reed氏は、「自宅で仕事をしていて最も誇りに思っていることは、広範囲の電気試験/測定ツールにすぐにアクセスできる(手の届くところにあることが多い)ことだ。これらのツールを使って、個人的に興味のある実験を行ったり、自分の趣味をサポートする回路やシステムを構築したりしている。私の重要な趣味はアマチュア無線で、使用する機器の多くを個人的に設計、製作している」と語っている。
KEMETの開発エンジニア、Charles J. Hafner氏
Charles J. Hafner氏はKEMETの開発エンジニアだ。Hafner氏は、「私の目標は、タンタル金属粉末とバルブ金属部品を原料から完成品まで特性評価することだ。さらに私は、粉末金属焼結における製造技術の開発と実装にも寄与する」と話している。
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