拝見! 海外エンジニアたちの“自宅オフィス”:あなたはどこが落ち着く?(6/6 ページ)
EE Timesは、このパンデミックの時代を生きるエンジニアたちのデスクを見せてもらえないか、と尋ねてみた。どのような場所でどのような働き方をしているのか、デスク上にどのようなツールやオブジェクトを取りそろえているのか、在宅勤務をする際の秘訣などについて、語ってくれないかと呼び掛けたのだ。
Harwinのコンセプト開発マネジャー、Scott Flower氏
英Harwinのコンセプト開発マネジャーであるScott Flower氏は、通常、新製品の開発だけでなく、技術的な準備ができているレベルのものや、3〜5年後の実現を目指す技術の検討にも携わっている。Flower氏は、「個人的に3D(3次元)プリントに興味があった。COVID-19が発生したため、自宅オフィスのPC横に3Dプリンタを置き、有効活用している」と語る。3Dプリンタでマスクを自作しているのだ。
同氏は「私のパートナーは、(英国)ポーツマスのゴスポート地区の看護チームで働いており、さらに自宅でも高齢の患者の世話をしている。感染のリスクと隣り合わせで日々、仕事をしている彼女を守りたいと考えていた。NHS(英国保健サービス)から支給された防護服を見せてもらったが、顔を完全にカバーしておらず、安全性が十分には見えなかった」と語る。
「友人からマスクを印刷するアイデアを持ちかけられた。提案してくれたマスクは印刷に1時間半かかるとのことだったので、デザインをシンプルにして、4本のペグが付いたバンドをクリップでプラスチックシートにとめるタイプにした。バンドの厚さを薄くして印刷時間も短縮した。マスクの印刷にかかる時間は35分。今は、1日に16枚ほど作っている」(同氏)
【翻訳:田中留美、青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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