連載
コネクタが電子機器の生産性向上と拡張性維持を支える:福田昭のデバイス通信(243) 2019年度版実装技術ロードマップ(53)(2/2 ページ)
今回からコネクタを紹介する。まずはコネクタの種類と用途について解説する。
用途別に特性の異なるコネクタを幅広く用意
コネクタの応用分野は非常に幅広い。例えば自動車(車載)、モバイル機器、コンピュータおよびデジタル機器、産業機械・通信インフラなどがある。自動車(車載)分野では、セーフティ(エアバッグ)、ボディ/計器(インストルメントパネル)、パワートレイン(ECU)、アンテナ、ETC、カーナビゲーションシステムなどでコネクタが使われる。最近ではハイブリッド自動車や電気自動車などに対応した大電流・高電圧対応のコネクタが導入されるようになった。
モバイル機器分野では、高密度実装を実現する基板間コネクタやフレキシブル基板用コネクタ、外部記憶カード用コネクタ、バッテリ用コネクタ、ディスプレイ用コネクタなどが使われる。
コンピュータおよびデジタル機器分野では、モバイル機器と同様のコネクタのほか、DIMMなどのメモリモジュール用コネクタ、PCIeインタフェース用コネクタ、HDMIケーブル用コネクタ、高周波同軸コネクタが搭載されている。
産業機械・通信インフラ分野では、堅牢性に優れたコネクタ、高速伝送が可能な高周波同軸コネクタや光コネクタ、基板間コネクタなどが使われる。
(次回に続く)
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