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「11インチiPad Pro」のLiDARスキャナーを分解:ソニーのCISを採用(3/3 ページ)
Appleが2020年3月に発表した「11インチiPad Pro(以下、特に記載がなければ2020年モデルを指す)」にはLiDARスキャナーが搭載されている。Yole Developpementの一部門であるSystem Plus Consultingは、11インチiPad Proを分解し、3Dセンサーモジュールを観察している。
LiDARモジュールを分解
ここからは11インチiPad ProのLiDARモジュールの分解写真を見ていこう。
VCSELとSPAD NIR CMOSイメージセンサーによる測距。VCSELとDOE(回折光学素子)で9×64ドットのマトリックスを照射する。SPAD NIR CMOSイメージセンサーは、iPadと9×64ドット間の距離を測定し、プロセッサが周囲の環境のマッピングを作成する 画像:System Plus(クリックで拡大)
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