連載
入出力デバイスの進化がヒトに優しいインタフェースを実現:福田昭のデバイス通信(249) 2019年度版実装技術ロードマップ(57)(1/2 ページ)
今回から「入出力デバイス」の概要を紹介する。入出力デバイスとして取り上げるものは、ToFセンサー、タッチパネル、車載用HMIデバイスである。
自動車やモバイルなどでヒトと機器を結ぶ技術が大きく変化
電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第57回である。
本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」の概要を説明してきた。第4章「電子部品」は、「4.1 LCR部品」「4.2 EMC対策部品」「4.3 センサ」「4.4 コネクタ」「4.5 入出力デバイス」の5つの節に分かれる。
第53回から第56回(本シリーズの前回)までは、「4.4 コネクタ」の内容を要約してご説明してきた。今回からは、「4.5 入出力デバイス」の概要を紹介していく。
2019年6月4日に東京で開催された「2019年度版 実装技術ロードマップ」完成報告会のプログラム。本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」(プログラムの8番)の概要を紹介している。出典:JEITA(クリックで拡大)
前の版である「2017年度版 実装技術ロードマップ」では、第4章「電子部品」で「入出力デバイス」を取り上げた「節」がなかった。2019年度版で初めて「入出力デバイス」を解説する「節」を設けた。自動車エレクトロニクスの進展によって運転者と自動車の間を結ぶインタフェースが大きく変化していること、モバイル機器やゲーム機器などで新たな入出力デバイスが普及していることなどを反映した。
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