動画配信を低コストに、Xilinxのビデオアプライアンス:リファレンスアーキテクチャ(1/2 ページ)
Xilinxは2020年6月16日(米国時間)、同社の「リアルタイム(RT)サーバーリファレンスアーキテクチャ」として、ビデオのトランスコーディングに特化したアプライアンス(以下、ビデオアプライアンス)を発表した。同社として初のアプライアンス製品となる。
Xilinxは2020年6月16日(米国時間)、同社の「リアルタイム(RT)サーバーリファレンスアーキテクチャ」として、ビデオのトランスコーディングに特化したアプライアンス(以下、ビデオアプライアンス)を発表した。同社として初のアプライアンス製品となる。
今回発表した製品は、Xilinxのデータセンターアクセラレーターカード「Alveo」を搭載したハードウェアをソフトウェアを統合し、ビデオトランスコーディング向けに最適化したもの。高品質かつ低コストなビデオストリーミングの実現を狙う。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による世界的な外出自粛やテレワーク、オンライン学習への移行もあり、ライブビデオストリーミング市場が急成長している。ストリーミング/ライブ配信プラットフォームを手掛ける放送事業者やサービスプロバイダーにとっては、増加の一途をたどる帯域幅のコストをいかに抑えるかが急務になっている。
新製品のビデオアプライアンスは、そのようなコスト削減に向けた製品で、「高チャネル密度ビデオアプライアンス」と「超低ビットレートビデオアプライアンス」の2種類がある。
高チャネル密度アプライアンスは、1チャンネル当たりのコスト削減を狙ったもの。2020年6月16日に併せて発表された新しい「Alveo U30」を最大8個統合する。Alveo U30には、XilinxのプログラマブルSoC(System on Chip)である「Zynq UltraScale+ MPSoC」を2個搭載。H.264とH.265(HEVC)の両方をサポートし、1枚のAlveo U30で16本の1080p/30fps(フレーム/秒)チャネル、36本の720p/30fpsチャネルをサポート可能だ。
超低ビットレートビデオアプライアンスは、1ビット当たりのコスト削減を狙ったオプションになる。既存の「Alveo U50」を最大8個統合できる。最大7本の1080p/60fpsチャネルをサポートできる。
サーバ用ソフトウェアも含めたビデオアプライアンスの構成。プロセッサは「AMD EPYC Rome(開発コード名)」をサポート。Alveoの上には、エンコーディングを起動するためのバイナリやAPIがのっている。さらに、動画/音声のエンコーダーFFmpegもサポートしている 出典:Xilinx(クリックで拡大)
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