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ルネサス、5G基地局用装置向けRFアンプを発売:自己消費電流はわずか75mA
ルネサス エレクトロニクスは、自己消費電流が75mAと極めて小さいRFアンプ「F1490」を開発し、サンプル品の出荷を始めた。4G/5G基地局用装置などの用途に向ける。
主なサブ6GHzの5G周波数帯域をカバー
ルネサス エレクトロニクスは2020年8月、自己消費電流が75mAと極めて小さいRFアンプ「F1490」を開発し、サンプル品の出荷を始めた。4G(第4世代移動通信)/5G(第5世代移動通信)基地局用装置などの用途に向ける。
F1490は、1.8GHzから5.0GHzの周波数範囲内で動作するなど、主なサブ6GHzの5G周波数帯域をカバーしている。また、システム設計の柔軟性を高めるため、ゲインモードを39.5dBもしくは35.5dBの2種類から選択することができるという。さらに、OIP3は38dBm、OP1dBは24dBmと、より高い直線性を実現している。
電源電圧は5V、動作温度範囲は最大±115℃である。F1490のサンプル品は、外形寸法が3mm角の16端子QFNパッケージで供給する。量産は2020年9月より行う予定である。
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