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ルネサス、タワーセミコンで衛星通信用RFICを製造:SiGe BiCMOS技術を活用
ルネサス エレクトロニクスは、タワーセミコンダクターのSiGe BiCMOS技術を活用して、衛星通信(Satcom)用RFICの開発と製造を行う。
低い消費電力で高いコストパフォーマンスを実現
タワーセミコンダクターは2020年3月、同社のSiGe BiCMOS技術を活用して、ルネサス エレクトロニクスが衛星通信(Satcom)用RFICの開発と製造を行うと発表した。
タワーセミコンダクターのSiGe BiCMOS技術を用いて、ルネサスが開発と製造を行うのはフェーズドアレイアンテナ向けのビームフォーミングICとRFアンプ。これらのICを用いると、フェーズドアレイアンテナの実装を簡素化でき、熱管理やキャリブレーションなどに関連する設計者の負荷も軽減できるという。
フェーズドアレイアンテナやアクティブ電子操作アレイ(AESA)はこれまで、主に防衛産業で用いられてきた。最近は、既存の静止軌道(GEO)衛星や非静止(NGEO)衛星、低軌道(LEO)/中軌道(MEO)衛星による通信ネットワークが商業市場でも広く利用されている。これらの衛星通信に対応するRFICの需要が拡大している。
タワーセミコンダクターによれば、SiGe BiCMOS技術を活用することで、高いコストパフォーマンスのRFICを実現できるという。その一例として、ルネサス製の8チャネル送信ICを挙げた。送信チャネルあたり2mm2の実装面積で、消費電力は100mW未満、出力電力は10dBmを実現している。
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