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車載バッテリーライン用オープンモードチップバリスタTDK、VW 80808に準拠

TDKは2020年8月6日、5mmの基板屈曲でもショートモード故障しないオープンモードチップバリスタ「B725*0G1140S862シリーズ」の量産を開始したと発表した。車載12Vバッテリーに直接接続される電子自動車アセンブリ用途の製品で、車載規格AEC-Q200やより厳格な独フォルクスワーゲンの独自規格VW 80808-1および、VW 80808-2に準拠している。

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 TDKは2020年8月6日、5mmの基板屈曲でもショートモード故障しないオープンモードチップバリスタ「B725*0G1140S862シリーズ」の量産を開始したと発表した。車載12Vバッテリーに直接接続される電子自動車アセンブリ用途の製品で、車載規格AEC-Q200やより厳格な独フォルクスワーゲンの独自規格VW 80808-1および、VW 80808-2に準拠している。

チップバリスタに初めてオープンモード設計を採用


自動車バッテリーライン用フェイルセーフ対応オープンモードチップバリスタ

 新製品の最大の特長は、同社のチップバリスタとして初めて「オープンモード設計」を採用したことだ。

 オープンモード設計とは、積層構造のチップ内で対抗する内部電極の重なる部分を従来より短くし、基板の屈曲によってクラックが発生する可能性のある場所で対抗電極が重なり合わないようした構造。この構造によって、基板屈曲が原因でクラックが発生してもクラックが対抗電極にはかからないようになるため、ショートモード故障しなくなる。同社の説明担当者は、「自動車メーカーにとってアプリケーションがショートで壊れることは最も避けたい事象だ」と説明。そのため、この用途では従来ツェナーダイオードが用いられることが多かったが、同社は「チップバリスタを使用することで、小型化、低コスト化というメリットが出せる」としている。

 車載規格AEC-Q200では基板屈曲2mmまでの対応が求められており、同社の既存のバリスタでも同規格を準拠した製品はある。今回は、初めてオープンモード設計を採用したことでこの性能を向上させ、基板屈曲5mmにおいてもショートモード故障はせず、オープンモード故障となる性能を実現したとしている。「5mm」という数値は、フォルクスワーゲンが2020年3月に更新したサプライヤースタンダードVW 80808-1における同用途の製品に対する要求。オープンモードチップバリスタはこのほか車載サージ電圧試験ISO 7637-2の要求仕様も満たしており、同社説明担当者は、「既にフォルクスワーゲンのTier1、Tier2メーカーから要望をいただいている」と説明しており、採用実績を重ねつつも、より広く製品を展開することを狙っている。

 製品は最大2.0×1.2×1.4mmの「B72510G1140S862」、最大3.2×1.6×1.7mmの「B72520G1140S862」、最大3.2×2.5×1.7mmの「B72530G1140S862」の3種類を用意。最大動作電圧はいずれも14VRMSまたは16VDC、動作温度範囲は−55〜+150℃。サージ電流耐量(8/20マイクロ秒のサージ電流波形印加時)はそれぞれ120A、200A、400A。クランプ電圧はそれぞれ42V、40V、40Vだ。

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