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実装設備間の次世代通信規格「SEMI SMT-ELS」(前編)福田昭のデバイス通信(278) 2019年度版実装技術ロードマップ(86)(2/2 ページ)

実装ラインの次世代通信規格を前後編で解説する。前編となる今回は、従来の通信規格「SMEMA」と、それを置き換える「JARAS1014」を紹介する。

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実装設備ベンダーに依存せずにデータをやりとりする

 そこで日本ロボット工業会(JARA:Japan Robot Association)が中心となり、実装設備ベンダーに依存せずに設備間でデータをやりとりする通信規格の策定が2017年に始められた。2018年6月にはドラフト版が完成し、「JARAS1014」と命名された。

 JARAS1014は、SEMI(半導体製造装置・材料ベンダーの業界団体)の通信規格「SEMI A1」をベースとしている。そこで2018年6月からは標準化活動の場をSEMIに移し、「SEMI A1」策定の中心となったPLC(Programmable Logic Controller)ベンダー4社が加わって策定作業を進めた。その結果、2019年4月にはSEMI SMT-ELS規格の第1版が完成した。


SEMI SMT-ELS(JARAS1014)規格の開発経緯。「2019年度版 実装技術ロードマップ」本文475ページの記述および日本ロボット工業会(JARAS)の公表資料からまとめたもの(クリックで拡大)

 さらに2019年6月には実装技術に関する国内の展示会「JISSO PROTEC 2019」で、マウンタメーカー4社の最新機種によるSEMI SMT-ELS規格の機器間連携通信がデモンストレーションされた(参考記事:MONOist「FUJIヤマ発パナJUKIをつなぐ、スマート工場向け通信規格「SEMI SMT-ELS」が始動」)。

後編に続く

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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