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OKI、プリント配線板の子会社2社を経営統合高付加価値市場でトップを目指す

OKIは、プリント配線板事業を展開する子会社2社を経営統合する。両社の強みを生かし、高付加価値プリント配線板市場でトップシェアを狙う。

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設計から製造までの一貫受注を拡大へ

 OKIは2020年10月、プリント配線板事業を展開する子会社2社を経営統合すると発表した。両社の強みを生かし、高付加価値プリント配線板市場でトップシェアを狙う。


OTC本社の外観

 経営統合するのは、OKIサーキットテクノロジー(OTC、山形県鶴岡市)と沖プリンテッドサーキット(OPC、新潟県上越市)。OTCが存続会社となり、OPCを吸収合併する形となる。新会社の設立は2021年4月1日を予定。資本金は4億8000万円でOKIが100%出資し、従業員数は739人である。

 OKIは、ハイエンド型EMS(生産受託)事業を成長分野の1つと位置付けている。プリント配線板事業でも、2015年には102層の基板製造を始めるなど、大型、高多層の基板を得意とし、顧客からも高い評価を受けている。

 特にOTCは、発熱部品対策を施した高放熱配線板や高屈曲性を有したフレックスリジッド配線板など、高度な技術を必要とする製品を供給する。航空宇宙や通信基地局用途での採用実績も多い。一方、OPCは高多層積層や高精細穴あけ技術に加え、さまざまなシミュレーション技術を駆使し、半導体検査装置や高速伝送装置などに向けた製品で強みを発揮する。

 両社の経営統合によって、プリント配線板事業の規模拡大に向けた体制が強化される。難易度がより高いプリント配線板の開発も可能となり、上流の設計工程から製造まで一貫して受注する体制も整う。これらを強みとして、高付加価値プリント配線板市場でのシェア拡大を目指す。

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