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反逆の通貨「ビットコイン」を使ってみた踊るバズワード 〜Behind the Buzzword(10)ブロックチェーン(4)(2/6 ページ)

ブロックチェーンを理解するための手掛かりとして解説してきた「ビットコイン」。今回は、残件となっていた「ビットコインを実際に使ってみる」という実証実験の結果を報告します。ビットコインを1ミリも信用することができない私にとって、これは最初で最後の実証実験となるでしょう。

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ビットコインがどえらいことになっている

 こんにちは。江端智一です。

 今回は、「踊るバズワード 〜Behind the Buzzword」の「ブロックチェーン」シリーズの第4回です。

 今回は、ビットコインに関して残っていた宿題「ビットコインを買って、使ってみました」の実証実験について報告致します。

 実は、今回からはビットコインの話を離れて、本格的にブロックチェーンの話に移行する予定だったのですが、この実証実験の内容が予想を超えたページ数になってしまいました(当初予定は、2〜3ページくらい)。

 編集担当のMさんから、「ビットコインの実証実験のところで、いったん区切りましょう」と提案されて、今回のコラムは当初の前半を記載しています。

 読者の皆さんから、これまで散々「江端のコラムは長い」「疲れる」「終わらない」と批判され続けてきました。これを受けて、江端が心を入れ替え「読者の皆さんが読みやすくなるように、コラムを短くするようにした」 ―― などということは絶対にありません。今回は例外です。決して油断しないでください



 さて、ビットコインの単位は、1BTCですが、実際には、0.00000001 BTC(1 Satoshi)単位で購入できます。ですので、今のレートで言えば……と思い、ことし(2021年)のビットコインの法定通貨とのレートを調べてみたのですが、今、ビットコインがエラいことになっているみたいです。

 これを言語化するのであれば、『観測史上最大級の台風を、自宅のリビングの窓から見ている』ような感じでした ―― どす黒い空、バケツをひっくり返したかのような豪雨、決壊する河川、退去命令が出されるダム下流の市町村、根本から引き倒される木々、目の前を一瞬ですれ違う樹木の枝葉、玄関からひたひたと入ってくる水……・

 こんな中で、外出する奴がいたら、そいつは本物のバカ ―― とは思ったのですが、私は焦りも感じていました。

―― ビットコインが存在している内に、実験を完了させなければ

と。

 まあ、ちょっと心配が過ぎることは分かっているのですが、「下げ幅100万円」とかをリアルタイムに見せつけられたら、そんな気持ちにもなります(本当)。過去のデータをグラフで見るのとは、まったく違った景色に見えます。ビットコインを1 Satoshi(0.00000001 BTC)すら持っていない私ですら、怖かったのですから、大量に所有している人の恐怖は計り知れないでしょう。

 それはさておき ―― まずは、ビットコインが使える店舗探しから始めましたが、こんな作業が必要であることかして、現時点では、ビットコインが“通貨”として、世間で使いものになっていないことは明らかです。

 自宅から最も近くで使える店舗は、駅まで歩いて20分、そこから電車で30分、さらにそこから徒歩で5分のところにある「ビックカメラ」でした(私はこれを知った時、『この実験は、今回を最初で最後にする』と決意しました)。

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