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ルネサスがDialog買収で協議中かDialogが認める

英Dialog Semiconductor(以下、Dialog)は2021年2月7日(現地時間)、ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)がDialogを買収するための協議を進めていることを認めた。ルネサスはDialogの全株式を、1株当たり67.50ユーロで、現金で買収することを提案しているという。

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 英Dialog Semiconductor(以下、Dialog)は2021年2月7日(現地時間)、ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)がDialogを買収するための協議を進めていることを認めた。Bloombergが報じている。ルネサスはDialogの全株式を、1株当たり67.50ユーロで、現金で買収することを提案しているという。仮に買収することになれば、買収額は約49億ユーロ(約6221億3800万円)とされている。

 ルネサスは今後28日間(2021年3月7日まで)の間に、Dialogに対する買収提案の意思を表明するか、それとも買収するつもりはないと宣言するか、いずれかのアナウンスを行う必要がある。

 Dialogは、報道機関の臆測に対応すべく、ルネサスの同意を得ずに声明を発表したと述べている。また、「適切なタイミングでさらなる発表を行う予定だ」と付け加えた。

 Bloombergの報道によると、Dialogは、STMicroelectronicsなど他の企業とも交渉を行っていたという。

 ルネサスは以前からDialogと協業しており、Dialogはルネサスの車載用SoC(System on Chip)プラットフォームである「R-Car」にパワーマネジメント(PM)ソリューションを提供してきた。2020年には、DialogのPMICである「DA90630-A」やサブPMIC「DA9224-A」を、ルネサスの「R-Car Gen 2」「R-Car-H3」向けに拡張することで、協業を拡大すると発表した。

 Dialogは2021年1月、2020年第4四半期の業績見通しを上方修正した。5G(第5世代移動通信)やタブレット端末に対する消費者需要が予想以上に強いことから、売上高予測を4億3600万米ドルから4億4100万米ドルの範囲に引き上げている。

 Dialogは、Appleとの6億米ドルの取引の一環として3億米ドルを現金で受け取って以来、PMIC事業の拡大に力を入れてきた。2020年にはAdesto Technologiesを5億米ドルで買収。2019年にはCreative Chipsを8000万米ドルで、Silicon MotionのモバイルRF IC事業を4500万米ドルで買収している。

【翻訳、編集:EE Times Japan】

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