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ルネサス那珂工場、火災前比88%まで生産能力が回復:必要な製造装置の調達は完了
ルネサス エレクトロニクスは2021年6月1日、同年3月19日に火災が発生したルネサス セミコンダクタ マニュファクチャリングの那珂工場「N3棟」(300mmウエハーライン)の生産能力の復帰状況について、火災前と比較して88%の生産能力に復帰したと発表した。
ルネサス エレクトロニクスは2021年6月1日、同年3月19日に火災が発生したルネサス セミコンダクタ マニュファクチャリングの那珂工場「N3棟」(300mmウエハーライン)の生産能力の復帰状況について、火災前と比較して88%の生産能力に復帰したと発表した。
火災で焼損した製造装置については、必要な装置全ての調達が完了。4月19日に行われた会見で「納期調整中」としていた、CMP装置の最後の1台については5月27日に納入されたという。同装置の立ち上げを6月中旬に完了し、その後、火災前比100%の生産能力回復を目指す計画だ。
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