この記事は、2021年8月2日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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ワクチン2回目接種後は副反応の“フルコンボ”だった
ついに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン2回目を接種してきました。モデルナ製です。1回目の副反応は、よくいわれている腕の痛み(五十肩ってこんな感じなのかと思いました)があり、「モデルナアーム」と呼ばれる赤みや熱感が出ました。
2回目は、ファイザー製に比べると発熱の確率が高いという統計もあることから、まず間違いなく発熱はするだろうな……と覚悟し、解熱剤やスポーツドリンク、カットフルーツなど相応の準備は整えておきました。
いざ接種(夕方)し、帰宅。その日は普段通りに過ごせましたが、接種後12時間から発熱し、39度近くまで上がりました。体温計の数値を見て、びびったものです。普段はめったに風邪をひいたりインフルエンザにかかったりしないので、ここまで高熱を出すのは、十数年ぶり(!)くらいかと思われます。
発熱と同時に、手足の指の関節が痛くなってきました。これが結構痛くて、スマートフォンのタッチができません。ましてやPCのキーボードなどもっと打てない。よって仕事はできません(ここ重要です)。
さらに倦怠感、悪寒、頭痛、食欲減退、リンパ腺の痛みに次々に襲われ、副反応の“フルコンボ”状態でした。倦怠感も結構なもので、5mくらい歩くのもしんどいのです。ベッドとトイレの往復にも苦労しました。
解熱剤を服用して熱が下がっても、しばらくして薬の効き目が切れると、また体温が上がり始めます。しかも、熱が下がるといっても平熱まで下がるわけではなく、私は37.5度くらいまでしか下がりませんでした。発熱と解熱を繰り返し、常時倦怠感があり、悪寒に悩まされ、おなかは空くのに何も食べたくないーー。そんな状態が続きました。
少しラクになったら、ゆっくり本でも読もうかなと思ったのですが、ただ文字を目で追うだけで文章が全く頭に入ってきません。結局、YouTubeで、おかずクラブ・オカリナさんがひたすら朝ごはんを食べる動画や、ぼる塾・田辺さんがメークをする動画などを、ぼーっと見て過ごしました。こうした、ゆる〜いコンテンツにとても救われました。
本格的にラクになり始めたのは、接種後36時間後からでした。体温を測ると38.5度あり、「ああやっぱり下がらないか。今日もフルコンボだな……」と思いながら解熱剤を飲み、どうしてもやらなくてはいけなかった仕事を一つ片付けて、横になりました。数時間すると、明らかに全ての症状が緩和され、初めて体温が37度を切りました。「お、これは仕事できるぞ」と思い、復活(?)して今に至ります。とはいえ、まだ本調子ではないので、このコラムを書き終えたら仕事を終えようと思っています。
副反応は個人差がかなり大きいようですね。それでも、COVID-19にかかるリスクを考えたら、副反応などナンボのものじゃ、と思います。今回経験した症状に、胸の痛みや息切れ、呼吸の苦しさなどが加わることを想像すると、本当に恐ろしいですし、感染のリスクにさらされながら働いているエッセンシャルワーカーの方に頭が下がる思いです。ワクチン接種を2回終えたとはいえ、手洗い、うがい、マスクの着用、密を避けるといった基本的な感染予防は絶対に怠らないようにしようと誓いました。
ワクチン接種には人それぞれの考え方があり、アレルギーや持病で接種できない人もいます。どこぞの住宅会社の社長のように、非科学的なデマで、ワクチン接種希望者を妨害するのは論外ですが、しっかりと調べた上で、「自分は接種しない」と決めたなら、それはそれでいいと思うのです。
私はワクチン接種をするに当たり、EE Times Japanの記事を何度か再読しました。
▼あの医師がエンジニアに寄せた“なんちゃってコロナウイルスが人類を救う”お話
▼「コロナワクチン」接種の前に、あの医師が伝えておきたい7つの本音
▼【付録】あの医師がもっと伝えておきたい“9個の補足”
あらためて読むと、いずれも理論的で大変分かりやすく、EE Times Japanにこれらの記事を掲載できてよかったと思っています。
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