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リコー電子デバイス、降圧DC-DCモジュールを開発:インダクターもワンパッケージに
リコー電子デバイスは、インダクターを内蔵した降圧DC-DCモジュール「RM590シリーズ」を開発、受注を始めた。産業機器や民生機器などの用途に向ける。
VFM/PWM自動切り替えで高い効率を実現
リコー電子デバイスは2021年9月、インダクターを内蔵した降圧DC-DCモジュール「RM590シリーズ」を開発、受注を始めた。産業機器や民生機器などの用途に向ける。
RM590シリーズは、スイッチング周波数6MHzの同期整流式降圧DC-DCコンバーターICとインダクターをワンパッケージに収めモジュール化した。外付け部品は2個のコンデンサーで済み、配線長を短くできるなど放射ノイズを軽減することができる。パッケージは外形寸法が2.2×2.0×1.5mmのQFN2220-8で供給する。
また、負荷電流に応じてVFM(Variable Frequency Modulation)モードとPWM(Pulse Width Modulation)モードを自動で切り替える機能を搭載している。これにより、軽負荷時でも高い電力変換効率を実現した。消費電流は15μAである。
入力電圧範囲は2.3〜5.5V(最大定格6.5V)、出力電圧範囲は電圧固定タイプが0.6〜3.3V(0.1V単位)、外部抵抗で設定する電圧可変タイプは0.6〜5.5Vとなっている。動作温度範囲は−40〜85℃である。サンプル価格(1000個購入時の単価)は550円。
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