ニュース
航空電子、Wi-Fi 6E対応小型、高性能アンテナ発売:3周波数帯を同時にカバー
日本航空電子工業は、無線LAN「Wi-Fi 6E」に対応する、小型で高性能のアンテナ「AN01ML27C00」を開発し、販売を始めた。
外形寸法は13×10.15×2mm、マウンターやリフローにも対応
日本航空電子工業は2021年10月、無線LAN「Wi-Fi 6E」に対応する、小型で高性能のアンテナ「AN01ML27C00」を開発し、販売を始めた。
AN01シリーズは、NECが基本特許を持つスプリットリング(SR)共振器アンテナ技術をベースに、独自の精密加工技術を活用して開発したアンテナ。高い放射効率を達成しながら、小型化を図った。しかも、全方位に近い放射特性を実現している。既に、対応周波数が「2.4GHz帯」や、「2.4GHz帯/5GHz帯」「900MHz帯」に向けた製品を供給している。
新たに追加したWi-Fi 6E向けのAN01ML27C00は、「2.4〜2.5GHz帯」「5.15〜5.85GHz帯」および、「5.925〜7.125GHz帯」の3周波数帯を同時にカバーする3バンド対応アンテナ製品である。使用周波数帯で放射効率は85%以上を実現した。
アンテナの外形寸法は13×10.15×2mmで、現行の2バンド対応アンテナ「AN01DL25C00」とほぼ同じサイズだという。マウンターによる自動実装やリフローにも対応しており、組み立てラインにおける効率化やコスト削減を可能とした。
日本航空電子工業は、「CEATEC 2021 ONLINE」(2021年10月19日から開催)に、新製品を出展する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 航空電子、小型で高い放射効率のアンテナを開発
日本航空電子工業は、小型で高性能のアンテナ「AN01シリーズ」を開発、「WaveConnect(ウェイブコネクト)」ブランドでアンテナ事業を本格的に始める。 - 航空電子、額縁レスで全面透明のタッチパネル開発
日本航空電子工業は、額縁配線がない全面透明の静電容量式タッチパネル「Full Touch Sensor」を開発した。車載向けの他、公共交通機関やデジタルサイネージといった用途に向ける。 - Wi-Fi 6/6E対応の汎用SPDTスイッチを開発
新日本無線は、次世代のWi-Fi規格「Wi-Fi 6/6E」に対応する、1.8V動作の汎用SPDTスイッチ「NJG1818K75」を開発、サンプル出荷を始めた。2021年10月から量産を始める。 - アリオンが「Wi-Fi 6E」認証プログラムの提供を開始
第三者認証試験、品質検証、コンサルティングを提供するアリオンは2021年1月14日、同社グループ本社の台湾Allion Labsが、Wi-Fi Allianceから「世界初」(アリオン)のWi-Fi 6E認証試験機関として認定を受けたと発表した。これにより、Wi-Fi 6E関連の認証プログラムとコンサルティングの提供を開始する。