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使用電力の100%を再エネに、村田製作所の工場で「初」金津村田製作所で2021年11月から(3/3 ページ)

村田製作所は2021年10月12日、脱炭素化の取り組みの一つとして、同社生産子会社の金津村田製作所(福井県あわら市)の使用電力を100%再生可能エネルギー(再エネ)とすることを発表した。工場に導入した太陽光発電システムと蓄電池ユニットおよび、再生可能エネルギー由来の電力調達を組み合わせることで100%を達成する。

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自動化を進める蓄電池モジュールの組み立て

 今回の記者説明会では、蓄電池システム用バッテリーモジュールの組み立て工程も公開した。報道陣は、Fortelionを詰め、他の部品を搭載し、溶接とはんだ付けを経てモジュールを組み立てて、電気検査や充放電検査を行う工程を見学できた。

 同工程は現在、手作業をできるだけ自動化に変える取り組みを進めていて、自動でセル詰めを行う試作機も披露された。この試作機は、もともとはバッテリーセルの外観検査装置だったものを改造して、自動セル詰め装置へと転用したもの。X軸/Y軸方向に動くステージ機構や、検査用のカメラを搭載していた機構などを活用し、5つのセルを同時にピックアップして詰められるようにした。とはいえ、まだ手作業の方が速いという。

 さらに、安価な小型ロボットを導入。実装する材料を並べたり、レーザーポインターで次にはんだ付けする位置を指示したりする仕事を、ロボットが行うことで作業者の手間や負担を減らす取り組みも進めている。「作業者は毎回、顔を上げて目の前のモニターを見て、次のはんだ付けポイントの確認をしている。これはかなり負担になる作業だ。ロボットがレーザーポインターで指示してくれれば、顔を上げずに作業を進められる」(担当者)

左=今回公開された、1.2kWh蓄電池システム用バッテリーモジュールの組み立て工程/右=1人の作業員が全ての工程を行っている[クリックで拡大]

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