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第4世代R-Car SoCも発表、ルネサスが語る車載戦略xEV、ADAS、ゲートウェイの3本柱(3/3 ページ)

ルネサス エレクトロニクスは2021年10月6日、オンラインで記者説明会を実施。同社オートモーティブソリューション事業本部の事業本部長、片岡健氏が車載事業戦略について語った。

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ルネサスのxEV戦略

 xEV戦略に関しては、バッテリー式電動自動車(BEV)への移行が急速に加速しており、「48Vによる10〜20%のCO2削減ではもはや不十分」と強調した。また、参入障壁が低いことから、新規自動車メーカーや新規参入者が増加。ハイスピードかつローコスト文化となっている市場動向や、SiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)パワー半導体の採用加速、ワイヤレスBMS(バッテリーマネジメントシステム)の需要拡大といった技術動向に言及。

 こうした環境に対して同社は、12インチウエハーでのIGBT製造や、ファウンドリーへの製造委託によるコスト削減と顧客の拡大、SiC、GaNパワーデバイスの活用、DialogのBLE活用によるワイヤレステクノロジーの展開、ウィニングコンビネーションの拡充といった戦略を進めるとしている。

左=ルネサスのxEV戦略/中央=バッテリーマネジメントソリューションへの取り組みの概要/右=xEVインバータシステム用パワーデバイスに関する取り組みの概要[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 なお、Dialog買収によるシナジーの具体的な例は下図の通りで、複数のウィニングコンビネーションが実現している。

Dialog買収によるシナジー。ウィニングコンビネーションの概要[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 同氏は、「今後、ウィニングコンビネーションを拡大し、顧客の開発期間短縮、コスト削減に貢献していく。Dialogが入ったことで、アナログがかなり拡充された。これをもって攻めに転じる。特にxEV、ADAS、E/Eアーキテクチャのゲートウェイという3本柱の伸びが非常に高いので、ここに焦点を当ていく」と語った。

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