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置くだけでWi-Fiエリアを拡張、遠隔支援しやすくLANケーブル不要の「PicoCELA」

加賀FEI(旧富士通エレクトロニクス)は「第7回 IoT&5Gソリューション展【秋】」(2021年10月27〜29日、幕張メッセ)で、スマートグラスとWi-Fiエリア拡張技術「PicoCELA」を組み合わせた遠隔支援ソリューションを紹介した。

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 加賀FEI(旧富士通エレクトロニクス)は「第7回 IoT&5Gソリューション展【秋】」(2021年10月27〜29日、幕張メッセ)で、スマートグラスとWi-Fiエリア拡張技術「PicoCELA」を組み合わせた遠隔支援ソリューションを紹介した。

 PicoCELAは、日本のPicoCELA株式会社によるメッシュWi-Fiの技術。特許取得済みの独自の無線多段中継技術「PicoCELA Backhaul Engine(PBE)」により、LANケーブルなしで柔軟かつ広域にWi-Fiネットワークを構築できる。親機を設置し、アクセスポイントを半径100m以内の距離で任意の場所に設置していくだけで、Wi-Fiネットワークを拡張できる。加賀FEIの担当者は「アクセスポイントの電源を入れて置くだけで、ネットワークを容易に拡張できる」と説明する。

 特にニーズが高いのが、電波が入りにくい山の中や地下、工事中のビルの中などだ。「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で現場に行けず、遠隔で作業を支援したくても、ネットワークがない、あるいは弱いことが障壁になっていた。このPicoCELAとスマートグラスを組み合わせることで、遠隔支援が容易になる」(同担当者)

左=PicoCELAのアクセスポイント「PCWL-0400」/中央と右=展示されていたスマートグラス[クリックで拡大]

 PicoCELAは、大規模な商業施設やスポーツ施設などでも採用事例がある。「スキー場ではリフトのポールにPicoCELAのアクセスポイントを設置することでWi-Fiのエリアを拡張した」と担当者は説明する。このスキー場では、PicoCELAのクラウド管理システム「PicoManager」と連携することで、利用客の動線分析なども行った。大型ショッピングモールの事例では、PicoCELAを採用したことでケーブル配線量を85%以上、削減した例もあるという。

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