コラム
東芝の3社分割は「半導体/HDD事業の分社独立」:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
東芝の半導体/HDD事業の分離は「事業に応じた投資判断、経営判断を迅速にするため」でした。
この記事は、2021年11月22日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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東芝の3社分割は「半導体/HDD事業の分社独立」
11月12日、東芝が2023年に会社を3社に分割し、それぞれが独立した企業として歩んでいくとの方針を発表しました。これを受けて、各メディアでは「東芝解体」「総合電機に幕」といった見出しが並びました。
私も12日、東芝のオンライン会見に参加しましたが、「解体」とか「総合電機に幕」といった見出しを並べたくなるほどのインパクトを受けず、なんとなく冷めた印象しかなく、他のメディアとのギャップを感じています。
というのも、東芝が総合電機メーカーであったのは、過去の話。総合電機の定義にもよるでしょうが、私の中では、2016年の家電に続き2018年にテレビ事業を売却した時点で、東芝は総合電機メーカーではなく、電機メーカーになったと思っていました。また、解体といっても、不正会計に揺れに揺れて、テレビ事業やメモリ事業、医療機器事業を売却した2016〜2018年のころの方が解体という言葉がふさわしいように思えてならず、しっくりきません。
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