OMNIVISION、「22年に車載イメージセンサー首位に」:車載、スマホ向けなど新製品を紹介(2/2 ページ)
OmniVision Technologiesの日本法人オムニビジョン・テクノロジーズ・ジャパンは2022年1月21日、CES2022(2022年1月5〜7日、米国ネバダ州ラスベガス)に合わせて発表した同社の新製品および新ロゴなどに関するメディア向け説明会を行った。説明会の中で、同社社長の薄井明英氏は、「OMNIVISIONは2022年に車載イメージセンサーの市場シェアトップになる見込みだ」と語った。
グローバルシャッター搭載5MP RGB-IRイメージセンサー
説明会では、CES2022で発表した各新製品の説明も行った。まず紹介したのは車載市場の製品で、車室内モニタリングシステム向けのグローバルシャッター搭載5メガピクセル RGB-IRイメージセンサー「OX05B1S」だ。OX05B1Sは、近赤外線感度を向上する同社の独自技術「Nyxel技術」によって、「業界最小」(同社)とする画素サイズ2.2μmで940nmの近赤外線感度を実現。近赤外線 QE(量子効率)は前世代の3倍の36%となり、そのぶん消費電力の削減にもつながるとしている。
また、IRによるドライバモニタリング、RGBによる乗員監視も1つのセンサーでカバーできることから、複雑さ、コスト、スペースの削減の実現できるとしている。OX05B1Sはサンプル出荷を開始しており、量産開始は2023年第1四半期の予定だ。
サラウンドビュー、リアビュー、eミラー向けとしては、3メガピクセルイメージセンサー「OX03D4C」も紹介。画素サイズ2.1μm、1/4インチ光学サイズながら、140dB HDRに対応したISP(イメージシグナルプロセッサ)を統合しているほか、次世代のトーンマッピング、LEDフリッカー削減機能もサポートしているという。
このほか、車載向けでは、Xilinx、Motovisとの協業による8メガピクセルのLFMイメージセンサーのプラットホームについても紹介した。
画素サイズ0.61μmの200MPイメージセンサー
スマートフォン向けでは、200メガピクセルを「世界最小」(同社)画素サイズ0.61μmで実現したハイエンドスマホ向けイメージセンサー「OVB0B」を紹介した。OVB0Bは、16セルビニング機能を搭載しており、近傍ピクセルの4×4ビニングを使用することで、低照度環境でも2.44μm相当の画素サイズで12.5メガピクセルの高画質な動画性能を実現する。
また、リモザイク機能をオンチップで搭載、24フレーム/秒で5メガピクセル、30fpsで8K動画において1.22μm相当の性能を実現するという。既にサンプル出荷を開始しており、2022年後半には採用された製品が市場投入される見込みだという。
この日は、ほかに次世代スマホ向けのタッチ&ディスプレイパネルドライバー「TD4377」やアイトラッキングソリューション、PCのWebカメラ向けの「OV02C」、内視鏡向けのイメージセンサーやカメラモジュールなど注力市場に向けた新製品の数々を紹介していた。
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