デジタル端末のさらなる小型化と薄型化を可能に
日本電産は2022年3月、デジタル端末向けに厚さ2mmのリニア振動モーター「Slider」を開発したと発表した。
Sliderは、同社が得意とする磁気回路設計技術を応用した。これにより、外形寸法が8×15×2.0mm(体積は240mm3)と小型かつ薄型を実現しながら、従来品と同等の振動強度を維持した。リニア振動モーターとしては世界最薄クラスだという。
主な仕様は、定格電圧が2.0Vrms、共振周波数と振動量は190Hzで1.00Grmsおよび、240Hzで1.20Grmsとなっている。立ち上がり時間(0〜50%)は30ミリ秒、定格電流は最大220mArms、抵抗は9.2Ω、消費電力は440mWである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日本における半導体産業のあるべき姿とは 〜議論すべき電子部品メーカーによる半導体内製化
日本電産の半導体に対するこだわりを引用しながら、日本における半導体産業はどうあるべきか、私見を述べてみたい。 - 日本電産、鴻海グループと合弁会社の設立を検討
日本電産は、台湾の鴻海科技集團(Hon Hai)およびその傘下にある鴻華先進科技(Foxtron)と、合弁会社の設立に向けた検討を行うことで合意した。合弁会社は自動車用トラクションモーターシステムなどの開発や生産、販売を行う予定である。 - 日本電産、セルビアに車載用モーターなどの新工場
日本電産は、セルビア共和国のノヴィ・サド市に新工場を建設する。欧州における中核拠点と位置付け、車載用モーターや関連製品などの製造を行う。ノヴィ・サド大学との戦略提携にも合意した。 - 半導体デバイス12品目、2026年に50兆5296億円へ
富士キメラ総研は、半導体デバイス12品目の世界市場を調査た。2021年見込みの約35兆円に対し、2026年には50兆5296億円規模になると予測した。5G(第5世代移動通信)などネットワーク関連への投資継続や、自動車向け半導体の需要拡大を見込む。