ニュース
デュアル偏波アナログビームフォーミングICを発表:ミリ波帯5G向け、4チャネル対応
NXP Semiconductorsは、ミリ波帯5G(第5世代移動通信)装置に向けた、4チャネルのデュアル偏波アナログビームフォーミングIC「MMW9012K/MMW9014K」を開発、量産を始めた。
システム開発の期間短縮に向けた「開発キット」も用意
NXP Semiconductorsは2022年6月、ミリ波帯5G(第5世代移動通信)装置に向けた、4チャネルのデュアル偏波アナログビームフォーミングIC「MMW9012K/MMW9014K」を開発、量産を始めたと発表した。アンテナパネルの設計を支援する「アンテナシステム開発キット」も用意している。
今回発売したのは、対応する周波数が28GHz帯のMMW9012Kと、26GHz帯のMMW9014K。独自のSiGe(シリコンゲルマニウム)プロセスを用いて製造する。パッケージの外形寸法は6.5×6.1×0,56mmと小さく、5G基地局装置の小型化やコストダウン、消費電流の抑制などを可能にする。
伝搬ロスも緩和することができ、システム全体の信頼性も向上するという。また、送受信ゲインが高い。9dBmのPoutでEVM(エラーベクトル振幅)は2.5%を実現した。
なお、用意した開発キットには、8×8アンテナパネルや、GUIと電源を備えた制御基板などが含まれるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- NXP、産業/IoTエッジ機器向けMCXマイコン発表
NXPジャパンは、産業/IoT(モノのインターネット)エッジ機器に向けた新しいMCXマイクロコントローラ(MCU)を発表した。Arm Cortex-MコアをベースとしたMCXは、用途に応じて4つのシリーズを用意した。【訂正あり】 - TSNスイッチ搭載のMCU、既存工場のIoT化を容易に
NXP Semiconductors(以下、NXP)は2022年5月3日(オランダ時間)、ギガビットTSN(Time Sensitive Networking)スイッチを搭載したクロスオーバーMCU「i.MX RT1180」を発表した。 - NXP、車載レーダーセンサー向け開発キットを発表
NXP Semiconductorsは、車載レーダーセンサーの性能強化に向けた「Premium Radarソフトウェア開発キット(PRSDK)」を発表した。2022年内にもレーダーシステムの評価用として供給を始める。 - スマートホーム共通規格「Matter」対応トライラジオSoC
NXP Semiconductors(以下、NXP)は2022年1月4日(米国時間)、異なるスマートホーム製品間の相互接続を実現する新共通規格「Matter」に対応したトライラジオデバイス「IW612」を発表した。Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、IEEE 802.15.4の3つの無線方式の通信を同時に行えるもので、Matter対応製品の開発時間やコストの削減および設計の簡素化を実現するとしている。 - NXP、4Dイメージングレーダー向けプロセッサ
NXP Semiconductorsは、4Dイメージングレーダー向け車載プロセッサ「S32R」ファミリとして、最上位製品に位置付ける「S32R45」の量産を始めるとともに、自動運転レベルL2+向けの新製品「S32R41」を発表した。 - NXP、アプリケーションプロセッサ「i.MX 93」発表
NXP Semiconductorsは、アプリケーションプロセッサ「i.MX 9」シリーズとして、microNPU(Neural Processing Unit)「Arm Ethos-U65」搭載の「i.MX 93」ファミリを発表した。