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NXP、4Dイメージングレーダー向けプロセッサ最上位品を量産、L2+向け新製品も

NXP Semiconductorsは、4Dイメージングレーダー向け車載プロセッサ「S32R」ファミリとして、最上位製品に位置付ける「S32R45」の量産を始めるとともに、自動運転レベルL2+向けの新製品「S32R41」を発表した。

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自動運転レベルL2+からL5まで対応する「S32Rファミリ」

 NXP Semiconductorsは2022年1月、4Dイメージングレーダー向け車載プロセッサ「S32R」ファミリとして、最上位製品に位置付ける「S32R45」の量産を始めるとともに、自動運転レベルL2+向けの新製品「S32R41」を発表した。

 イメージングレーダーは、「高速走行車の識別」に加え、「進路上にある駐車車両や分離帯、落下物といった静止障害物と高速走行車を識別」することができるシステムである。NXP製のS32Rファミリは、自動運転レベル「L2+」から「L5」まで対応が可能な、360度サラウンドセンシングのための4Dイメージングレーダーを実現できるという。

 16nmプロセス技術を用いて量産を始めた「S32R45」は、車1台当たり10個を超えるイメージングレーダーセンサーを搭載した高機能システムなどに対応する。これを活用することで、L5までの自動運転を実現することが可能となる。S32R45は2022年上半期にも実車への搭載が始まる予定である

 S32R41も16nmプロセス技術を用いて製造される。2030年までに量産車の約半数に搭載されるとみられている自動運転レベルL2+対応の車両に向けた製品になる。前方や後方、コーナーなど最大6個のイメージングレーダーセンサーを用い、360度全方位をカバーするシステムに対応する。

 S32R45/S32R41と同社製RF CMOSトランシーバー「TEF82xx」を組み合わせて用いれば、優れた角度分解能、高い処理能力、十分なセンシング範囲を備えたイメージングレーダーを実現することができるという。また、高性能ハードウェアセキュリティエンジンを搭載しており、OTA(Over-The-Air)アップデートへの対応や新しいサイバーセキュリティ標準への準拠を可能にした。

 NXPは、米国ラスベガスで開催された「CES 2022」会場で、CubTEKの協力を得て4Dセンシング機能を紹介した。また、2022年2月23〜24日にバーチャルで開催予定の「NXP Imaging Radar Tech Day」でも、レーダー/ADASプラットフォーム開発者向けに、イメージングレーダー技術の詳細を紹介することになっている。

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