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JX金属、ナノワイヤ関連のNanoWiredに出資半導体実装技術なども共同開発へ

JX金属は、ドイツのNanoWiredに出資することを決めた。NanoWiredは、基板上に直径1μm以下の微細な金属ワイヤ(ナノワイヤ)を成長させる技術や製造装置を開発するスタートアップ企業である。

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素材の提供や、JX金属製品へのナノワイヤ技術応用も視野に

 JX金属は2022年7月、ドイツのNanoWiredに出資すると発表した。NanoWiredは、基板上に直径1μm以下の微細な金属ワイヤ(ナノワイヤ)を成長させる技術や製造装置を開発するスタートアップ企業である。

 基板上にナノワイヤを成長させると、はんだなどを用いる従来の接合技術に比べ低温、短時間かつ高密度で接合することができ、高い熱伝導性と接合強度を得ることができるという。特にNanoWiredは、発熱対策や製品の信頼性を向上させるため、ナノワイヤの技術を活用したサーマルインタフェース材料や半導体実装技術の開発にも積極的に取り組んでいる。

左は金属表面に生成されたナノワイヤ、中央はナノワイヤを用いた基板間接合例、右は半導体実装におけるナノワイヤの活用例(オレンジ色の部分) 出所:JX金属

 JX金属は、「2040年JX金属グループ長期ビジョン」において、技術立脚型新事業の創出を掲げており、その一環としてスタートアップ企業との協業などを進めている。JX金属では今後、ナノワイヤの成長プロセスに必要な銅箔(はく)やめっき原料などの提供、新たな半導体実装の共同開発、ナノワイヤ技術の応用などを検討していく。

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