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自動運転システムが関連する衝突事故、米国の最新データNHTSAが公表(2/3 ページ)

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、自動運転システム(ADS:Automated Driving System)レベル3〜4関連のデータや自動運転レベル2のADAS(先進運転支援システム)関連のデータを公表した。本コラムでは、このデータを分析している。

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ADS衝突事故関連の死亡事故はゼロ

 下表は、ADS衝突事故関連の負傷の程度を示しているが、このデータを見ると前途は明るいといえるのではないだろうか。これらの数値は、NHTSAのADS要約レポートの6ページ目を参照したものだ。全132件の衝突事故のうち、108件(82%)がけが人ゼロだったという。


NHTSAによるADS衝突事故関連の負傷のデータ[クリックで拡大] 出所:NHTSA ADS SGO Report、2022年6月

 軽傷は12件(9.1%)、中程度の負傷が3件(2.3%)、重傷は1件(0.8%未満)と少なく、死亡事故はゼロだった。

 また、NHTSAは下表のように、ADS搭載車が何と衝突したのかを正確に示した十分なデータを提供している。ここでは、NHTSAのADSの要約レポートの6ページ目のデータを参照している。全132件の事故のうち、乗用車が最も多く61件(46%)、次いでSUVが27件(20%)だった。


ADS搭載車が何と衝突したのかをまとめたデータ[クリックで拡大] 出所:NHTSA ADS SGO Report、2022年6月

 ADSの衝突データは、州ごとに見ることもできる。最も多いのがカリフォルニア州で、全130件中の90件(69%)。次いでアリゾナ州が12件(9.2%)、3位がフロリダ州で7件(5.3%)、4位がネバダ州で4件だった。発生件数が2件だった州が、コロラド州とインディアナ州、ミシガン州、バージニア州、ワイオミング州の5つ。発生件数1件のみが、ジョージア州とペンシルベニア州の2つだった。

データの情報源

 衝突事故の大半は、複数の情報源から報告されているため、全130件の衝突事故件数に対し、情報源は258件となっている。衝突報告の情報源として最も多いのがテレマティクスで、104件(全体の80%)。現場での報告が78件(60%)だった。また、ADS搭載車の試験による報告が62件(約48%)、苦情/クレームが4件、法的措置が1件だ。さらに、分類されていない報告が8件ある。

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