ニュース
Nordic、デュアルバンドWi-Fi 6チップを発表:BluetoothとセルラーIoTにWi-Fiも
Nordic Semiconductorは、消費電力が極めて少ないデュアルバンドWi-Fi 6チップ「nRF7002」を発表した。これにより同社は、「Bluetooth」と「セルラーIoT」に、今回の「Wi-Fi」を加え、3種類の「ワイヤレスIoTテクノロジー」を、1社でカバーすることが可能となった。
「Matter」に用いられる全ての無線プロトコルに対応
Nordic Semiconductorは2022年8月、消費電力が極めて少ないデュアルバンドWi-Fi 6チップ「nRF7002」を発表した。これにより同社は、「Bluetooth」と「セルラーIoT(モノのインターネット)」に今回の「Wi-Fi」を加え、3種類の「ワイヤレスIoTテクノロジー」を、1社でカバーすることが可能になった。
nRF7002は、これまで同社が供給してきたBluetooth用SoC「nRF52およびnRF53シリーズ」や、セルラーIoT用SiP「nRF91シリーズ」などと併用すれば、シームレスなWi-Fi接続やWi-Fiベースの測位が可能になる。他社製のホストデバイスと組み合わせて用いることもできる。
Wi-Fiは、多くの企業が支援するスマートホームの標準規格「Matter」の重要な部分を形成しているという。新たにnRF7002を製品群に加えたことで、NordicはMatterに用いられる全ての無線プロトコルに対応したことになる。
nRF7002は、既にサンプル品の提供を始めている。パッケージは外形寸法が6×6mmのQFNで供給する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Nordic、メモリ専門のMobile Semiconductorを買収
Nordic Semiconductorは、組み込みメモリ製品に特化したMobile Semiconductorを買収することで合意したと発表した。米国政府による承認を得て、2022年第3四半期(7〜9月)中にも買収契約が締結される見通し。Nordic、同社初のパワーマネジメントICを発売
Nordic Semiconductorは、パワーマネジメントIC(PMIC)「nPM1100」を発表した。同社の無線通信向けSoC「nRF52/nRF53シリーズ」などに対して、安定した電源を供給できるという。東芝、ボタンにも内蔵できるBLEモジュール開発
東芝は、衣服のボタンにも内蔵できる小型の「Bluetooth low energy(BLE)モジュール」を開発、サンプル出荷を始める。独自のSASP(Slot Antenna on Shielded Package)技術を用いて実現した。Nordic、Bluetooth 5.2対応の無線通信用SoC発売
Nordic Semiconductorは、Bluetooth 5.2に対応した小型の無線通信用SoC「nRF52805」を発売すると発表した。2層基板による設計に最適化したWLCSPで供給されるため、部材コストの節減が可能となる。