ローム、車載用LDOレギュレーターICの量産を開始:小型で出力電流は最大300mA
ロームは、ADAS(先進運転支援システム)用センサーやレーダーに向けた車載用LDOレギュレーターIC「BUxxJA3DG-Cシリーズ」を開発、量産を始めた。2.9×2.8mmという小型サイズでありながら、出力電流は最大300mAまで対応している。
1.8Vの電源系統にも対応、入力電圧範囲1.7〜6.0V品を用意
ロームは2022年8月、ADAS(先進運転支援システム)用センサーやレーダーに向けた車載用LDOレギュレーターIC「BUxxJA3DG-Cシリーズ」を開発、量産を始めた。2.9×2.8mmという小型サイズでありながら、出力電流は最大300mAまで対応している。
BUxxJA3DG-Cシリーズは、車載用電子機器におけるセカンダリー電源の用途に向けて開発した。入力電圧や出力電圧などの違いによって、6製品を用意している。「BU12JA3DG-C」「BU15JA3DG-C」「BU18JA3DG-C」「BU25JA3DG-C」「BU30JA3DG-C」および、「BU33JA3DG-C」である。動作温度範囲は−40〜150℃で、車載向け電子部品の信頼性試験規格「AEC-Q100」にも準拠している。
なかでもBU12JA3DG-Cは、入力電圧範囲として1.7〜6.0Vをカバーしている。このため、電源系統が1.8Vで出力電流300mAを要求するシステムでも、安定した動作が可能である。また、出力ノイズは55μVrmsに抑えた。この値は出力電圧が3.3Vの一般的な製品に比べ約40%の削減となる。この結果、センサーなど微小な電気信号の出力に対する影響も極めて小さいという。
BUxxJA3DG-Cシリーズは、「SSOP 5」パッケージで供給する。2022年8月より月産6万個の規模で量産を始めた。サンプル価格(税別)は150円。新製品はインターネット販売も行う。「BU12JA3DG-CTR」「BU18JA3DG-CTR」「BU25JA3DG-CTR」「BU33JA3DG-CTR」といった型名で、チップワンストップやコアスタッフオンラインなどのオンライン商社から購入することができる。
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