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インタビュー

「汎用FPGAの空白を埋める」、Efinixの成長戦略を聞くCEO独占インタビュー(4/5 ページ)

FPGAはかつては2社が独占していたが、現在は60億米ドルを超えるFPGA市場のさまざまな隙間を埋めようとする企業が数多く存在する。そうした企業の1つで、近くナスダック上場も計画する成長企業EfinixのCEOに、米国EE Timesが独占インタビューを行った。

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Efinix製品の競争優位性

――Efinix製品には、どのような競争上の優位性があるのか。

Cheung氏 基本的なFPGAアーキテクチャはすべて、過去30〜40年以上にわたり、ロジックとルーティングがそれぞれ別の種類のものであることが標準とされてきた。それぞれが異なる方法で最適化されていたが、市場において高密度化が求められるようになると、FPGAチップのルータビリティ(routability)を確保する必要性が生じ、あらゆるルーティングスイッチを可能な限り大型化しなければならなくなった。また、さらに複雑化するロジックに関しては、ロジック側のさらなる堅牢化が求められるようになった。こうして全体的に、あらゆるものが大型化したのである。

 つまり、継続的なプロセス微細化が必要であり、最終的に膨大なコストが生じる可能性がある。私が開発グループに向けて語ったのはただ1つ、「われわれのビジネスは、非常にシンプルだ。多大なコストがかかるものを作ってはならない」という点だ。われわれが取り組んでいるのは、基本セルをロジック/ルーティングに再構築することが可能な、高効率かつきめ細かなアーキテクチャを作り出すことだ。試験的に40nmプロセス適用品を発表したが、現在とても順調に動作している。汎用向けに限れば28nmプロセス適用品と比べても既に非常に大きな競争力を持っている。われわれの新FPGA「Titanium Ti180」のような16nmプロセス適用品が登場すれば、他社製品を打ち負かすことができるだろう。そのような小型化と低消費電力化を実現しながら、旧Xilinx(AMDが買収)のような最高性能も達成できるデバイスは、誰も見たことがないからだ。

 小型であれば、アーキテクチャの消費電力量が少なくなるため、経済的である。われわれはそれに加え、周辺機器のソフトウェアに簡単に統合することが可能な方法も生み出した。ファウンドリーに聞いたところ、当社の優れた長所の1つは、標準プロセスのレシピを使用しているという点だという。最も重要なのは経済性だ。最先端ファウンドリーは、古いプロセスを稼働したいとは思わない。最先端プロセスを採用すれば、水や電気の使用量は同じでも、より大きな利益を生み出すことができるからだ。

 また通常、新しいプロセスを適用する場合、特殊なレシピの使用は避けたいと考える。従来、FPGAの性能を向上させるためには特殊なレシピを使う必要があった。大手ファウンドリーであれば対応できても、他のファウンドリーにこのような特殊なレシピを提供することは、決して簡単なことではない。つまり、他のどのメーカーにとっても、別のファウンドリーに移行して、なおかつ競争力を維持していくのは、非常に難しいということである。しかし、われわれにはそれが可能だ。

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