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AMDによるXilinx買収で、Intelとの競争が激化「HPCで業界をリード」

AMDが約350億米ドルでXilinxを買収することで、CPUシェア第2位のAMDとIntelとの競争が激化するとが予想される。

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 AMDが約350億米ドルでXilinxを買収することで、CPUシェア第2位のAMDとIntelとの競争が激化するとが予想される。

 Intelは2015年、Xilinxの競合企業である旧Alteraを167億米ドルで買収した。Xilinxと旧Alteraの両社はTSMCの先進プロセス技術を採用している。

 AMDは、「Xilinxとの統合によって、業界をリードする高性能コンピューティング企業が誕生し、実績あるリーダーとしてXilinxが率いる成長市場で製品提供と顧客を拡大することができる」と述べている。

 AMDのCEO(最高経営責任者)を務めるLisa Su氏は、「Xilinxの買収は、当社の旅路における次の行程を示すものだ」と述べる。「ワールドクラスのエンジニアリングチームと深い専門知識を組み合わせることで、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の未来を決定づけるビジョンと人材、スケールを備えた業界リーダーになることができるだろう」(同氏)

 AMDによると、この買収によって、製品ポートフォリオと顧客を相互に補完することができるという。これは、同時期に進行中のNVIDIAによる400億米ドルでのArm買収計画(ただし、この計画は行き詰まっている様子である)と並んで、近年の半導体業界で最大規模の買収となる。

 米国の調査会社IC Insightsによると、2021年の半導体企業の買収は主に、インダストリアルIoT(IIoT)やロボティクス、自動運転車、運転支援オートメーションにおける存在感を高めようとする企業によって推進されたという。

 AMDは、CPUとGPU、FPGAの他、クラウドやエッジ、エンドデバイス向けのアダプティブSoC(System on Chip)を組み合わせた、高性能プロセッサ技術のポートフォリオを有する。Xilinx買収後は、データセンターからゲーム、PC、通信、自動車、産業、航空宇宙、防衛までの幅広い成長セグメントを狙うという。

 XilinxのCEOを務めるVictor Peng氏は声明の中で、「AMDとの統合によって、当社のデータセンター事業の成長を加速させ、より多くの市場でさらに幅広い顧客基盤の構築を目指すことが可能になる」と述べている。

 この契約に基づき、Xilinxの株主は、取引完了時に保有するXilinxの普通株式1株につき、AMDの普通株式を1.7234株の固定交換比率で受け取る。取引完了後、AMDの株主は、完全希薄化ベースで合併会社の株式の約74%を所有し、Xilinxの株主は約26%を所有する。

 AMDは、主に売上原価と共有リソースの改善によって、取引完了後1年半以内に約3億米ドルの経営効率の達成を目指すとしている。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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