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AMDが開発したサーバ向けプロセッサ「第4世代EPYC」の概要福田昭のデバイス通信(372)(3/3 ページ)

今回は、AMDの「第4世代EPYC」と「EPYC 9004シリーズ」の開発と技術仕様に関する情報を紹介する。具体的には開発ロードマップやプロセッサの内部ブロック、マルチプロセッサ構成などを説明する。

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プロセッサの基本構成は2ソケットあるいは1ソケット

 「EPYC 9004シリーズ」が前世代(第3世代)のEPYCシリーズと大きく異なる点は、新開発のZen4コアを搭載したこと、主記憶(メインメモリ)にDDR5メモリを採用するとともに接続数を12チャンネルと拡大して高速かつ大容量にしたこと、入出力インタフェースにPCIe Gen5を採用して高速化するとともにメモリ拡張インタフェースの「CXL(Compute Express Link)」に対応したこと、などだ。


「EPYC 9004シリーズ」の内部ブロックと主な仕様[クリックで拡大] 出所:AMD

 そしてマルチプロセッサの基本構成(プラットフォーム)としては、2個のSP5ソケットによって2個のCPUが対を成す「2P」構成と、1個のSP5ソケットによる「1P」構成を用意した。


「2P」構成のプロセッサ間接続。PCIe Gen5を物理層とする「Infinity Fabric」を使用して2つのプロセッサを接続する[クリックで拡大] 出所:AMD

「EPYC 9004シリーズ」のプラットフォーム構成。左は2個のプロセッサが対(ペア)を成す「2P」構成、右は1個のプロセッサによる「1P」構成[クリックで拡大] 出所:AMD

 「2P」構成と「1P」構成では、メモリサブシステムが大きく変わってくる。「2P」構成の場合、1チャンネルのDDR5インタフェースに接続するDIMMは1枚(1DPC:1DIMM Per Channel)となる。「1P」構成では1チャンネルのDDR5インタフェースにはDIMMを2枚(2DPC)接続できる。

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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