ローム、40V耐圧1ch/2ch出力の小型IPDを開発:独自技術の「TDACC」を採用
ロームは、車載電装システムや産業機器に向けた、40V耐圧1チャネル/2チャネル出力のローサイドインテリジェントパワーデバイス(IPD)「BV1LExxxEFJ-C/BM2LExxxFJ-Cシリーズ」8製品を開発した。
小型サイズながら、機器の安全動作と電力損失の低減を可能に
ロームは2022年11月24日、車載電装システムや産業機器に向けた、40V耐圧1チャネル/2チャネル出力のローサイドインテリジェントパワーデバイス(IPD)「BV1LExxxEFJ-C/BM2LExxxFJ-Cシリーズ」8製品を開発した。独自の回路・デバイス技術「TDACC(ティーダック)」を用いることで、小型サイズでありながら発熱を抑制し、低オン抵抗を実現している。
一般的なIPDは、内部のパワーMOSFETがオフする時に、逆起エネルギーが生じて発熱するという。これに対し新製品は、TDACCが電流を流すチャネル数を最適制御することにより、小型でありながら搭載した機器の安全動作と、電力損失の低減を可能にした。
例えば、2チャネル出力タイプでは、オン抵抗が40mΩという製品を外形寸法4.9×6.0×1.65mmのSOP-J8パッケージで供給する。1チャネル出力タイプでオン抵抗40mΩの製品は、4.9×6.0×1.00mmのHTSOP8-J8で供給を行う。これ以外にも、オン抵抗が80/160/250mΩの1チャネル/2チャネル品を用意した。また、電流サージに対する壊れにくさを示す「接触放電耐量」についても、一般品を上回る性能を実現している。動作温度範囲は−40〜150℃である。
新製品の用途としては、ボディーコントロールモジュール(BCM)やエンジンやトランスミッションを制御するユニット、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などを視野に入れている。新製品のサンプル価格(税別)は320円。コアスタッフオンラインやチップワンストップといった販売ネット商社からも購入することができる。
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