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ルネサス、インド2カ所に半導体開発拠点を設立インド企業と共同で

ルネサス エレクトロニクスは2023年3月3日、インドに次世代半導体/ソフトウェア開発拠点2カ所を地元企業と共同で設立したと発表した。

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 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2023年3月3日、Tata Consultancy Services(以下、TCS)と共同で、インド2カ所に開発拠点を設立したと発表した。開発拠点では、RF、デジタル、ミックスドシグナル半導体の設計と関連ソフトウェアの開発を実施する。

 TCSは、インドを本拠にする多国籍企業グループであるTataグループの一社。ITサービス、コンサルティングなどを提供する企業で、IoT(モノのインターネット)に関する深い知見と製造業、情報通信業、自動車産業に関する専門知識を有するという。ルネサスは2022年6月に、同じTataグループのTata Motorsと半導体ソリューションの開発での協業を発表するなど、同グループとの関係性を深めている。

 TCSと共同で設立した開発拠点は、インドのベンガルールとハイデラバードに位置し「イノベーションセンタ」と呼称する。TCSの知見とルネサスが持つ半導体技術と組み込みソフト開発サポート力を組み合わせ、IoT、スマートシティー、産業、自動車分野向けの半導体設計とソフト開発を実施していく。

ベンガルールで開催された開所式の様子
ベンガルールで開催された開所式の様子(写真左から、TCS Chief Operating Officer & Executive DirectorのN. Ganapathy Subramaniam氏、インド政府 電子情報技術担当大臣のRajeev Chandrasekhar氏、ルネサス執行役員常務兼IoT/インフラ事業本部長のSailesh Chittipeddi氏)

 協業にあたりTCS IoT and Digital Engineering グローバルヘッドのRegu Ayyaswamy氏は「ルネサスとの戦略的パートナーシップの締結/発表を大変うれしく思う。本協業により、業界のニーズに応え、インドにおける半導体エコシステムの確立を加速させていく」とリリースでコメントしている。

 ルネサス 執行役員常務兼IoT/インフラ事業本部長のSailesh Chittipeddi氏は「TCSとの協力関係を広げ、同社の次世代デジタル技術、グローバルな知見・専門知識、イノベーションエコシステムを活用できることをうれしく思う。共同イノベーションセンターは、インドや新興国市場におけるイノベーションとさらなる成長の機会をもたらすだろう」としている。

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