“G-SHOCK”誕生40周年モデルを発表、カシオ:ステンレスの約3倍の硬度
カシオ計算機は2023年3月15日、耐衝撃時計“G-SHOCK”の誕生40周年記念モデル「RECRYSTALLIZED SERIES(リクリスタライズド シリーズ)GMW-B5000PG/GMW-B5000PS」を2023年4月21日から販売すると発表した。
カシオ計算機は2023年3月15日、耐衝撃時計“G-SHOCK”の新モデルとして深層硬化処理でステンレスの硬度を高めた『RECRYSTALLIZED SERIES(リクリスタライズド シリーズ)GMW-B5000PG/GMW-B5000PS』を発表した。色は銀/金の2色で、メーカー希望小売価格は12万1000円(税込)。2023年4月21日から販売する。
GMW-B5000PG/GMW-B5000PSは、G-SHOCKの誕生40周年記念モデルの第3弾だ。1983年のG-SHOCK初号機「DW-5000C」のフォルムをそのままに、フルメタル化した「GMW-B5000D」をベースとしている。ベゼルやバンドなどの外装パーツには、表面層にガスを浸透させて硬質層を生成する深層硬化処理を使用し、従来のステンレスの約3倍の硬度を実現した。カシオ 技術本部企画開発統轄部の泉潤一氏は、「深層硬化処理は本来、産業用機械の組み込み部品や、エンジン部品のギア、シャフトなどの製造に使われている技術だ。G-SHOCKの設計チームが製造業各社と協業する中で目を付け、G-SHOCK用に共同研究、改良して実用に至った」と語った。
デザイン面では、ステンレスに数百℃の熱を加え再結晶化させることで、マットな質感の表面に細かいメタルの破片をちりばめたような結晶模様を施した。再結晶化処理は、パーツごとに結晶の粒の出方が異なるため、1点ずつで固有の模様や色調、光沢感を楽しめる。泉氏は、「深層硬化処理と再結晶処理は、今までG-SHOCKの最高峰ブランドである『MR-Gシリーズ』(価格:約30〜60万円)のチタン素材でのみ使用されていた。今回発表したGMW-B5000PG/GMW-B5000PSは、スチール素材で同加工を施していて、一般ユーザーでも手に取りやすい価格帯で提供することができる」と説明した。
同社は、誕生40周年記念モデルとして「DW-5040PG」も同時発売を予定する。DW-5040PGは、G-SHOCKの初号機を開発したチーム「PROJECT TEAM “Tough”」の文字を印刷したモデルで、裏ぶたや美錠、遊環などのメタルパーツに深層硬化処理を施している。ベゼルやバンドには、プラスチック削減や海への配慮の観点からバイオマスプラスチックを使用しているが、耐久性は従来製品と変わらない。メーカー希望小売価格は3万8500円(税込)になっている。
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