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ダンベル重量を自動調整、『スマート筋トレ』を体験水陸両用のトレーニング記録デバイスも

医療用健康モニターソリューションを提供するUmiLab(ウミラボ)が「第9回 ウェアラブルEXPO」(2023年1月18〜20日、東京ビッグサイト)で国内初展示したスマートトレーニングマシンを、筋トレ好きの筆者が体験した。

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 医療用健康モニターソリューションを提供するUmiLab(ウミラボ)は、「第9回 ウェアラブルEXPO」(2023年1月18〜20日、東京ビッグサイト)に出展。各種センサーを搭載し、ボタン一つで重量調整もできるダンベルやケトルベルなどを備えたスマートトレーニングマシン「InteractiveStudio」を日本で初めて展示した。今回、筋トレ好きの筆者が会場で実際に体験した内容を紹介する。

4つの「スマートトレーニング器具」を搭載

 InteractiveStudioは、各種センサーなどを搭載した「スマートレーニング器具」によって利用者のトレーニング記録や目標を一元管理できるトレーニングマシンだ。製品上部には4Kモニター(43型)、下部には各種トレーニング器具を備えた構造をしていて、利用者は、モニターに表示されるプロのコーチの動画を視聴しながら、マンツーマン形式でトレーニングができる。

 InteractiveStudioは、ダンベル、ケトルベル、プッシュアップ、フォームローラーの4種類のスマートトレーニング器具を搭載している。ダンベルやケトルベルはラック部分に置いた状態で手元のボタンを押し数字を変更すると、自動でおもりが着脱し、利用者の目標や筋力によって重量を簡単に変更できる。また、トレーニングの回数や強度などは各トレーニング器具に内蔵されたセンサーで感知し、自動で記録するほか、心拍数などのバイタル情報もリアルタイムで計測し、モニターで確認が可能となっている。

写真左からJianpeng Bao氏、InteractiveStudio、筆者
写真左からJianpeng Bao氏、InteractiveStudio、筆者[クリックで拡大]

 【トレーニング器具のカスタマイズ性】

 ・ダンベル(重量)………………:各8〜50ポンド

 ・ケトルベル(重量)……………:12〜42ポンド

 ・プッシュアップ(固定位置)…:4ポジション

 ・フォームローラー(振動強度):5段階

 ※1ポンド=約0.45kg

上腕二頭筋から大胸筋……スマート筋トレを体験

 今回、アイティメディア社内の筋トレ好きが集まる同好会「マッチョの会」にも所属する筆者が、会場で体験した「スマート筋トレ」をご紹介する。

 まずは、上腕二頭筋(力こぶ)をメインターゲットとするダンベルカールから始めた。ダンベルを上下するとダンベル内のセンサーが反応。モニターに動きや回数が記録/表示され、自身のトレーニング内容をリアルタイムで確認できた。

「InteractiveStudio」を使ってダンベルカールをする筆者

 ダンベルの持ち心地やトレーニングの感触は、普段ジムで触るダンベルと比べても違和感がなかった。重量は馴染み(なじみ)のない「ポンド」で表示(まだ日本で展開していないため)されていたため、展示会場ではよく分からず各38ポンド(=約17.2kg)に設定したが、正直なところ、もう少し軽くした方がフォームも安定し、しっかりと筋肉に効かせることができたと反省している。

 次は、大胸筋(胸板)をメインターゲットとするプッシュアップ(腕立て伏せ)だ。専用のプッシュアップバーは、利用者の重量のかかり方から動きや回数を計測していて、こちらも製品上部のモニターで確認ができる。プッシュアップバーの広さは4段階で調整可能で、筆者は中央寄り2番目に設定した。

専用のプッシュアップバープッシュアップをする筆者 左=専用のプッシュアップバー/右=プッシュアップをする筆者[クリックで拡大]

 プッシュアップバーの使い心地は悪くないものの、個人的にはもう少し高さがあってくれた方が、深いところまで筋肉の動きを意識できてうれしいと感じた。幅に関しては、一般的に行われる広さのプッシュアップであれば十分に対応できると思われる。

 担当者によると、「InteractiveStudioは、まだ日本での販売を開始しておらず、展示会などを通じて市場の反応を見ている段階だ」という。参考として、米国では本体価格が約2500米ドル(=約32万5000円)、ビデオトレーニングのサブスクリプションが月額39米ドル(=約5070円)で提供しているという。

 InteractiveStudioは、トレーニング種目がフリーウェイトやストレッチに限られるため、最低限筋肉に効かせる方法を意識できるレベルの人の方が有効活用できる気がする。筆者も含め、『以前はジムに通っていたが、最近なかなかジムに通うことが難しい多忙な人』には持ってこいではないだろうか。

水中でも使用可能な心拍センサー

 UmiLabは、水泳やサッカー、筋トレなどの運動時に、トレーニングを記録する水陸両用のスポーツ向け心拍センサー「WSS-2 Pro」をはじめとしたウェアラブルデバイスも展示した。

ウェアラブルデバイスの展示
ウェアラブルデバイスの展示[クリックで拡大]

 同製品は、運動時に装着することで利用者の心拍数、運動強度、消費エネルギーなどのバイタルデータを収集し、取得したデータを専用アプリ「EAP Manageグループエクササイズ心拍数計測アプリ」で確認できるというもの。同アプリは、専用のUSBデータ受信機と併用する場合、WSS-2 Proのデータを最大40台分まで同時に受信可能だ。

「EAP Manageグループエクササイズ心拍数計測アプリ」のイメージ
「EAP Manageグループエクササイズ心拍数計測アプリ」のイメージ[クリックで拡大] 出所:UmiLab

 WSS-2 Proは、運動時に専用のバンドに付けて腕時計型で使用したり、水泳ゴーグルのベルトに装着したりすることで水泳競技での使用も可能だ。活用場面としては、水泳選手やサッカー選手が装着しバイタルを測定し、その情報をコーチや監督が専用のアプリからリアルタイムで確認することで、その場でトレーニングメニューを変更するなどが想定される。

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