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スマホの音響/触覚FBを圧電素子で高品質に実現embedded world 2023(2/2 ページ)

Synapticsはドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2023」で、スマートフォンなどにおけるスピーカーや触覚フィードバック機能を、圧電トランスデューサーで実現する新技術を発表した。

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大型、高コントラスト比、高解像度の車載LCDを実現

 同社はこのほか、2023年1月に発表した車載向けのローカル調光IC「SB7900」を用いたデモも展示していた。

 SB7900は、タッチセンサーとディスプレイドライバーを統合した同社のTDDI(Touch Display Driver Integration)を複数駆動する機能を備え、最大30型、最大6Kの解像度の車載液晶ディスプレイ(LCD)に対応する。

 SB7900は、直下型LEDバックライトによるフルアレイローカルディミングをサポートした製品で、入力された画像をリアルタイムに解析することで、アレイ内の各LEDの輝度を正確に制御。最大1万対1のコントラスト比を実現すると同時に、画像の明るい部分と暗い部分の境界で生じる光のにじみ現象を低減するという。説明担当者は、「1000対1程度などの通常の液晶ディスプレイと比較し、大幅なコントラストの改善が可能だ。これは有機ELディスプレイ(OLED)より安価な技術で、LEDなのでより高い輝度も実現できる」と語っていた。

車載向けのローカル調光IC「SB7900」の特長[クリックで拡大]
車載向けのローカル調光IC「SB7900」の特長[クリックで拡大]

 SB7900は、車載用電子部品の信頼性規格「AEC-Q100」のGrade-2に準拠。同社のTDDIとの組み合わせによって、「競合と比較して、優れた画質、システム実装の柔軟性およびデバイスフットプリントの削減を実現する」としている。

 ブースでは、3つに分かれたタッチ操作対応の車載ディスプレイの他、液晶ディスプレイの端に沿ってLEDを配置したエッジ型の場合と、直下型LEDバックライトによるフルアレイローカルディミングとのコントラスト比を紹介するデモが展示されていた。

液晶ディスプレイの端に沿ってLEDを配置したエッジ型の場合と、直下型LEDバックライトによるローカルディミングの場合とを切り替えている
車載向けのローカル調光IC「SB7900」のデモ。3つに分かれたタッチ操作対応の車載ディスプレイに対応している[クリックで拡大]
車載向けのローカル調光IC「SB7900」のデモ。3つに分かれたタッチ操作対応の車載ディスプレイに対応している[クリックで拡大]

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