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HDD大手SeagateとWDの2023会計年度業績、前年の好況から一転して赤字に転落福田昭のストレージ通信(255)(2/2 ページ)

米Seagate Technologyと米Western Digitalの2023会計年度(2023年6月期)の通期業績を紹介する。

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WDも減収で年間赤字を計上

 ここからはWD(Western Digital)の2022会計年度業績を説明しよう。売上高は前年比34.5%減の123億1800万米ドルである。営業損益(GAAPベース)は赤字で、12億8500万米ドルの営業赤字を計上した。前年は23億9100万米ドルの黒字だった。粗利益率(GAAPベース)は15.3%と前年の31.3%からおよそ半分に低下した。

Western Digitalの会計年度別業績推移
Western Digitalの会計年度別業績推移。同社の公表資料から筆者がまとめたもの[クリックで拡大]

 WDは売り上げを用途別に「クラウド(パブリックあるいはプライベートのクラウド向け)」「クライアント(直接販売、あるいは代理店経由の販売によるOEM向け)」「コンシューマー(リテールそのほかの販売チャンネルによる一般消費者向け)」の3つに分けて公表してきた。

 クラウド向けの売上高は前年比34%減の52億5200万米ドルである。大容量のエンタープライズ向けHDDとエンタープライズ向けSSDの出荷台数減が大きく響いた。

 クライアント向けの売上高は前年比39%減の43億2800万米ドルである。フラッシュメモリの値下がりと、PC向けSSDとHDDの出荷台数減が売り上げを押し下げた。

 コンシューマー向けの売上高は前年比26%減の27億3800万米ドルである。リテール向けSSDの出荷台数は記憶容量ベースでは増加したものの、フラッシュメモリの値崩れによってキャンセルされた。またコンシューマー向けHDDの出荷台数が不調だった。

⇒(次回に続く)

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