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「あらゆる所でAIを」 次期CPUで攻勢をかけるIntelIntel Innovation 2023(2/4 ページ)

Intelは、2023年9月19〜20日(米国時間)の2日間にわたり、デベロッパー向けカンファレンス「Intel Innovation 2023」を米国カリフォルニア州サンノゼで開催中だ。同社CEO(最高経営責任者)のPat Gelsinger氏が登壇した1日目の基調講演では、AI(人工知能)処理性能の向上を狙う新製品の詳細が多数、発表された。その中から、主に次期CPUを紹介する。

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Intelが提唱する「AI PC」

 Gelsinger氏は、AIが搭載されたPCを「AI PC」と呼び、「AI PCはユーザーの生産性と創造性を解き放つ。われわれはAI PCの新しい時代を切り開く」と語った。「Wi-Fiの最初の仕様が登場したのは1997年だった。だが、Intelが『Centrino』(CPUと無線LANモジュールで構成されたノートPC向けのプラットフォーム)を投入したことで、(Wi-Fiが一気に普及し)現在われわれが慣れ親しんでいるワイヤレスの世界が生み出された。これと同じことを、われわれはAI PCで実現しようとしているのだ」(同氏)

 基調講演には、AcerのCOO(最高執行責任者)を務めるJerry Kao氏が、Meteor Lakeを搭載したノートPC(2023年12月に発売予定)を携えて登場。Meteor Lakeと、IntelのAI向け開発環境「OpenVINO」を用いることで、多くのAIアプリケーションをPCで実現できるようになったと語った。


基調講演に登場したAcerのCOO、Jerry Kao氏(右)。ステージを去る時には、「このPCちょうだい」(Gelsinger氏)、「ダメだよ、これは私の。後であげるから」(Kao氏)などとじゃれ合って(?)いた 出所:Intel

「Lunar Lake」を使ったデモを披露

 Meteor Lakeの後には、「Arrow Lake」「Lunar Lake」「Panther Lake」が続く。Arrow LakeとLunar Lakeには「Intel 20A」を適用する。GAA(Gate-All-Around)構造のFETである「RibbonFET」と、裏面電源供給技術の「PowerVia」を導入するプロセスだ。Arrow Lakeは2024年に市場に投入する予定で、Lunar Lakeは同じく2024年に量産体制が整う予定だ。Panther Lakeでは「Intel 18」を採用する。


Meteor Lake以降のロードマップ[クリックで拡大] 出所:Intel

 なお基調講演では、Lunar Lakeを使って、画像生成AI「Stable Diffusion」を動作させるデモを披露した。


「Lunar Lake」を使ったデモの様子[クリックで拡大]

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