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「あらゆる所でAIを」 次期CPUで攻勢をかけるIntelIntel Innovation 2023(3/4 ページ)

Intelは、2023年9月19〜20日(米国時間)の2日間にわたり、デベロッパー向けカンファレンス「Intel Innovation 2023」を米国カリフォルニア州サンノゼで開催中だ。同社CEO(最高経営責任者)のPat Gelsinger氏が登壇した1日目の基調講演では、AI(人工知能)処理性能の向上を狙う新製品の詳細が多数、発表された。その中から、主に次期CPUを紹介する。

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サーバ向けプロセッサでもAI処理性能を向上

 サーバ向けのプロセッサとしては、「第5世代 Intel Xeon スケーラブル・プロセッサ」(開発コード名:Emerald Rapids)の提供を、Core Ultraと同じく2023年12月14日(米国時間)に開始する。「第4世代 Intel Xeon スケーラブル・プロセッサ」に比べ、同じ消費電力でより高い演算能力を実現する製品になる。

 さらに、高効率コア「E-core」のみで構成する「Sierra Forest」(開発コード名)を2024年前半に市場に投入する。Sierra Forestには、最大288コアを搭載するSKUがあることも明らかにした。

 Sierra Forestに続き、高性能コア「P-core」をベースにする「Granite Rapids」(開発コード名)をリリースする。Granite Rapidsは、「第4世代 Intel Xeon スケーラブル・プロセッサ」と比較して、AI処理の性能が2〜3倍に向上するとしている。

 Sierra Forest、Granite Rapidsとも、プロセスはIntel 3を適用する。なお、Sierra Forestの後継として、Intel 18Aを適用する「Clearwater Forest」(開発コード名)を2025年に投入する計画だという。


「Xeon」ファミリーのロードマップ[クリックで拡大] 出所:Intel

「Intel 18A」では高NAのEUV装置を導入

 Gelsinger氏の就任後、Intelは製造関連の新しい戦略として「IDM 2.0」を打ち出し、その戦略の下「4年間で5つのノードを立ち上げる(five-nodes-in-four-years)」計画を進めている。Gelsinger氏は基調講演で、「計画通りに進んでいる」と強調した。

 Intel 18Aは、「業界で初めて(業界で最も早い時期)」(Gelsinger氏)、高NAのEUV(極端紫外線)リソグラフィ装置を導入して開発を進める。


Intelのプロセス技術のロードマップ[クリックで拡大] 出所:Intel

「Intel 20A」で製造したウエハーを聴衆に見せるGelsinger氏[クリックで拡大] 出所:Intel

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