世界半導体市場が1年2カ月ぶりに前年同月からプラス成長、SIA:23年11月は480億米ドル
米国半導体工業会によると、2023年11月の世界半導体売上高は、前年同月比5.3%増の480億米ドルで、1年2カ月ぶりにプラス成長となった。前月比でも2.9%増となった。
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は2024年1月9日(米国時間)、2023年11月の世界半導体売上高が前年同月比5.3%増の480億米ドルとなったと発表した。前年同月比でプラス成長となるのは2022年8月以来、1年2カ月ぶりだ。また、前月比でも2.9%増と、9カ月連続の回復となった。
世界半導体市場は市場サイクルとマクロ経済の逆風から低迷が続き、2023年第1四半期(2023年1〜3月)の売上高は前四半期比8.8%減、前年同期比では21.3%減の1195億米ドルにまで減少。2023年3月以降からは、単月でみると前月を上回る回復を続けているものの、前年同月比ではマイナスという状況が続いていた。
SIAの社長兼CEO(最高経営責任者)であるJohn Neuffer氏は「2023年11月の世界半導体売上高は2022年8月以来初めて前年同月比で増加し、世界半導体市場が引き続き力強さを増していることを示している。2024年の世界半導体市場は二桁成長を遂げると予測されている」とコメントしている。
2023年11月の世界半導体市場を地域別でみると中国が前年同月比7.6%増、アジア太平洋/その他が7.1%増、欧州が5.6%増、米州が3.5%増と成長したが、日本は2.8%減となった。前月比では中国が4.4%増、米州が3.9%増、アジア太平洋/その他が3.5%増となった一方、欧州が2.0%減、日本が0.7%減となった。
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