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「エッジAIにかかわる全てをワンストップで」 STがデモembedded world 2024(2/2 ページ)

STMicroelectronicsはドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2024」で、エッジAI(人工知能)機能やモーター制御、センシングなどを備えたモータードライバーリファレンス設計によるデモを公開した。

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モーターの異常を即座に検知

 今回、ブースでは、実際にこのEVLSPIN32G4-ACTとSTWIN.boxを組み合わせたモーターの異常検知および制御のデモを行っていた。

デモの様子。右下にあるボタンでそれぞれ異常を発生させる
デモの様子。右下にあるボタンでそれぞれ異常を発生させる[クリックで拡大]

 具体的には、回転するモーターに対して、磁力や振動、ベルトの張力の3種類の異常を発生させるというもので、EVLSPIN32G4-ACTとSTWIN.boxを組み合わせたシステムが、加速度センサーやモーターの電流センシングからエッジ側で異常として検知/判断し、オペレーターに通知するというもの(STのNanoEdge AIも使用している)。実際に説明者が異常を発生させるボタン(画像右下の3つ)を押すと、即座に異常を検知し通知されていた。

センシングデータや異常検出などをリアルタイムで表示していた
センシングデータや異常検出をリアルタイムで表示していた[クリックで拡大]

 説明担当者は、「今回は非常にシンプルなアプリケーションだったが、実際にははるかに洗練されたアプリケーションに対応が可能だ」とも説明。「例えば、温度などの関係でモーターにセンサーを設置できない場合、マイクを使用してベアリングの不具合やシステム内の振動を検知するといったアプリケーションにも対応できる」と語った。

 また、「こうしたシステムはハードウェアだけでなく、全ての組み合わせが重要となる。STはセンサーやモーター制御、ソフトウェアなど基本的にあらゆるものをワンストップで提供できることが大きな強みだ」とも強調していた。

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