過去最大数の参加者を集めたECTC 2024:福田昭のデバイス通信(467) ECTC現地レポート(5)(3/4 ページ)
「ECTC 2024」は初めて参加者が2000人を突破し、大盛況となった。最終日の昼食会ではラッフル(番号くじ)が行われた。筆者も驚くほど「想定外の豪華賞品」が次々に登場し、会場は大いに盛り上がった。
想定外の豪華な賞品が次々と登場
ラッフルは地味な賞品で始まった。ECTC 2024の公式Tシャツ、公式ジャケット、公式ポロシャツ、公式クオータージップ、参考書(スプリンガーが出版している「Nano-Bio-Electronic, Photonic and MEMS Packaging」を著者が提供)と続いた。ここまでは驚きはなく、それほど欲しいとは思わせない賞品だった。会場の反応も穏やかだった。
次の賞品が披露されたときから、会場の雰囲気が一気に変わった。日本酒「久保田 純米大吟醸」の1.8リットル瓶が味の素ファインテクノの提供で登場すると、会場からはいくつもの驚きと歓声が沸き起こった。筆者もこれには驚いた。ECTCのラッフルで「高級日本酒」(日本円で5000円近い、Amazon価格(7月23日調べ)は4460円(税込み))が賞品になるとは想像しなかった。
驚きはまだ続く。次の賞品は、IEEEとIEEEの下部組織であるEPS(Electronics Packaging Society)の2005年会員資格である。なおEPSはECTCの主催団体であり、本賞品の提供者だ。金銭的な価値は日本酒「久保田」よりも高いものの、日本酒に比べると会場の反応は穏やかだった。
ラッフルの賞品としてIEEEおよびEPSの2005年会員資格(新規入会と更新のいずれかに利用できる)がIEEE EPSから提供された。2024年5月31日の昼食会で併催された「ラッフル」のスライドを筆者が撮影したもの[クリックで拡大]
会場の聴衆が再び盛り上がったのは、次の賞品だ。BoseのノイズキャンセリングヘッドフォンがIEEEのEPSから提供された。日本酒に続き、ノイズキャンセリングヘッドフォンは想定外だった。
会場の盛り上がりが絶頂に達したのは、賞品として「金(Gold)のインゴット」が登場したときだろう。貴金属やレアメタルなどの非鉄金属材料メーカーUmicore(ユミコア)が、3つのインゴット(もちろん保証書付き)を提供したのだ。重量が2.5グラム、5グラム、10グラムのAu(金)インゴットが1個ずつ、合計で3名の当選者に提供された。
なお、田中貴金属工業が毎日公表している地金価格によると7月23日付けの店頭買い取り価格(税込み、売買手数料は含まない)は1グラム当たり1万3217円である。10グラムだと単純計算で13万2170円になる。
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