ニュース
「Lunar Lake」ことCore Ultra 200V技術詳細 メモリ統合など設計変更も:次世代AI PCに向け(3/3 ページ)
Intelは「Lunar Lake」のコード名で開発していたAI(人工知能) PC向けSoC(System on Chip)「Core Ultra 200V」を発表した。DRAMをパッケージ内に統合したほか、P-Coreのハイパースレッディングを廃止するなど、大幅な設計変更を行った。
GPU/NPUともに新世代品を採用
Core Ultra 200VのGPUは、新世代の「Xe2」を採用した。AI処理性能は最大67TOPSで、グラフィックス処理性能は前世代品と比べて1.5倍に向上した。
NPUも新世代の「NPU 4」を新たに採用した。AI処理性能は最大48TOPS、帯域幅は前世代の「NPU 3」比で2倍に拡張した。性能は同じ消費電力では2倍、最大では4倍に向上したという。
Core Ultra 200V搭載のコンシューマー向けデバイスは2024年9月3日から先行予約を開始している。Intel vProプラットフォーム準拠のビジネス向けデバイスは2025年初めに発売予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Copilot+ PC」を分解 際立つQualcommのスタートダッシュ
2024年6月、「Copilot+ PC」が各社から一斉に発売された。今回、テカナリエは「Surface Laptop(第7世代)」を分解。ひと際目立っていたのが、真っ先にCopilot+ PCに対応したQualcommのチップセットだ。 - Intelの最新AI戦略と製品 「AIが全てのタスクを引き継ぐ時代へ」
Intelは、同社の年次イベント「Intel Vision 2024」にて、エッジからクラウドまであらゆる所でのAI(人工知能)の活用を目指す「AI Everywhere」戦略に関する製品や戦略を説明した。 - 「Intel 18A」がファウンドリー事業の転換点に IFSトップが語る
Intelは、2025年前半に「Intel 18A」プロセスの最初の外部顧客がテープアウト予定だと発表した。進捗状況や今後の見通しについて、Intel Foundry Services(IFS) ゼネラルマネジャーであるKevin O’Buckley氏が、米国EE Timesのインタビューに応えた。 - Intelはどこで間違えた? 〜2つのミスジャッジと不調の根本原因
Intelの業績が低迷している。業績以外でも、人員削減や「Raptor Lake」のクラッシュ問題など、さまざまな問題が露呈していて、Intelが厳しい状況に追い込まれていることが分かる。Intelはなぜ、このような状況に陥っているのか。そこには2つのミスジャッジと、そもそも根本的な原因があると筆者はみている。 - Intelの現状から学ぶべきこと
2024年8月1日、Intelの2024年第2四半期(4〜6月)決算が発表された。このところのIntelの決算からは、かつて半導体業界の王者として君臨していたころの勢いが感じられない。そこでIntelの現状を分析しながら、いろいろなことを学び取っていく。