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技術者が注目すべき市場と機器・部品の動向を詳しく解説福田昭のデバイス通信(482) 2024年度版実装技術ロードマップ(2)(1/2 ページ)

電子情報技術産業協会(JEITA)が2024年6月に発行した「2024年度版 実装技術ロードマップ」の内容を紹介するシリーズ。今回は「第2章:注目すべき市場と電子機器群」を説明する。

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コロナ禍の収束で改訂版の発行頻度が隔年に戻る

 電子情報技術産業協会(JEITA)が2年ぶりに実装技術ロードマップを更新し、「2024年度版 実装技術ロードマップ」(PDF形式電子書籍)を2024年6月に発行した。既に6月11日には、ロードマップの完成報告会を東京で開催している(本コラムの第462回で既報)。

「2024年度版 実装技術ロードマップ」(PDF形式電子書籍)の表紙。ロードマップ全体のページ数は581ページという大著だ
「2024年度版 実装技術ロードマップ」(PDF形式電子書籍)の表紙。ロードマップ全体のページ数は581ページという大著だ[クリックで拡大]

 本コラムではこのほど、ロードマップの策定を担当したJEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会の協力を得て、前回の2022年度版に続いて今回の2024年度版も概要をご紹介できるようになった。この場を借りて同委員会の皆さまに深く感謝したい。

 「実装技術ロードマップ」は1999年度版から始まり、2年ごとに改訂版を発行してきた。2019年度版までは順調に改訂が進んだものの、2020年〜2021年のコロナ禍によって2021年の改訂版発行が困難となり、発行は2022年度版にずれこんだ(2022年度版の概要は本コラムの第377回から第461回まで、シリーズ連載でご報告した)。そしてコロナ禍が収束したことで、再び2年ごとの改訂版発行が可能となった。

「実装技術ロードマップ」の歩み。最新の2024年度版で13版目となる
「実装技術ロードマップ」の歩み。最新の2024年度版で13版目となる[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2024年6月11日に開催された完成報告会のスライド)

電子機器、電子デバイス、電子部品、プリント配線板、実装設備の動向を網羅

 「2024年度版 実装技術ロードマップ」の章立ては、基本的には前回の2022年度版と変わらない。始めに序論(「第1章:総則」)があり、次に本論となる「第2章:注目すべき市場と電子機器群」がくる。この第2章で取り上げる電子機器と電子技術は改訂版ごとに変更を加えており、ロードマップの目玉となっている。2024年度版では「メディカル・ライフサイエンス」「情報通信」「モビリティー」「新技術・新材料・新市場」で第2章を構成した。

 第2章の後は電子機器を構成する部品技術と実装技術、実装設備の動向を解説する。「電子デバイス(第3章)」「電子部品(第4章)」「プリント配線板(第5章)」「実装設備(第6章)」と続く。これらの各章も、改訂版ごとに内容をアップデートしている。最後はまとめ(「第7章:おわりに」)である。ロードマップ全体のページ数は581ページに達する。

「2024年度版 実装技術ロードマップ」の章立て[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2024年6月11日に開催された完成報告会のスライド)
「2024年度版 実装技術ロードマップ」の章立て[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2024年6月11日に開催された完成報告会のスライド)

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