「味わいをAIが解析、レーダーチャート化」で日本酒はもう難しくない:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
言ってしまえば単なる嗜好品の飲み物ですから、深く考えず好きに飲めばよいと分かってはいるのですが、どうしてお酒選びとはこうも身構えてしまうのでしょうか。
この記事は、2025年3月3日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
※この記事は、「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」をお申し込みになると無料で閲覧できます。
「味わいをAIが解析、レーダーチャート化」で日本酒はもう難しくない
2025年2月、TDKが日本酒の味わいを可視化するサービス「Sake Sensing System」を発表しました。日本酒に含まれる約100種類の成分を測定して、そのデータをAIを活用した独自開発のソフトウェアに取り込み、レーダーチャートとして出力するというものです。
レーダーチャートの表示項目は、「甘さ」「酸味」「余韻」「濃淡」「複雑さ」という味についての5項目、「フレッシュなフルーツの香り」「甘いフルーツの香り」という香りについての2項目、そしてガス感(発泡感)です。
Sake Sensing Systemは「どんな味か分からないから日本酒を飲まない」という消費者を想定したものだそうです。私はまさにそんなタイプで、これまで自分の意思で日本酒を選んで飲んだことは一度もありません。誰かが買ったものを飲ませてもらって「これはおいしいな」「これは飲みにくいな」などと思うことはありましたが、どんな味が自分の好みなのかすら分からずにいました。このレーダーチャートを見ればお酒の味わいが客観的に分かるので、日本酒選びがかなり簡単になりそうです。
Sake Sensing Systemに関する記者説明会の会場では、味わいの異なる複数の日本酒とその味わいのレーダーチャートが用意され、実際に味わいを確認することができました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マラソンシューズにRFIDタグ……「スポーツテック」はもはや当たり前?
全ての領域に「○○テック」という言葉がありそうな気がします。Rapidusが2nm GAAウエハーの試作品を展示 「特需」に期待の北海道
2025年4月のパイロットライン稼働に向けて業界内で注目度が高まる中、我が地元も盛り上がっています。「AIの父」にノーベル物理学賞 機械学習の受賞に驚き
最近ではAI関連のニュースを聞かない日はありません。スマホ世代が、それでもカメラを買う理由
カメラ購入にあたり相談に乗ってくれた店員さんにご本人の愛用カメラを尋ねてみると「最近は二眼です」と言われ、「カメラ沼」の果てしなさに驚きました。市販PC1台で大規模空調を最適化 スタートアップの祭典で出会ったAI技術
最近、電車などで小さい子どもがスマホを使いこなしている姿を見かけます。AIがそれほど社会に普及するのはいつごろになるのでしょうか。