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Rapidus、半導体設計支援のQuest Globalと提携で顧客獲得へエンジニア500人派遣も検討(2/2 ページ)

Rapidusは2025年3月25日、シンガポールを拠点に半導体の設計支援などを行うQuest Globalと協力覚書(MOC)を締結した。Quest Globalの顧客はRapidusの2nm GAA(Gate All Around)製造プロセスを利用可能となる。Rapidusは協業を通じて顧客開拓も目指す。

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Rapidusに500人以上のエンジニアを派遣する可能性も

 Quest Globalは世界に2万1000人以上のエンジニアを擁し、7nm/5nm/3nm/2nm技術を含む半導体設計ソリューションを提供している。このうち2300人以上が日本の顧客をサポートしていて、今後5年間で日本で雇用するエンジニア人材を倍増させる計画だという。

Quest Globalの概要
Quest Globalの概要[クリックで拡大]出所:QUest Global

 Quest Global 共同創業者兼CEOのAjit Prabhu氏は「2nm半導体やAIが世界に与える影響は、かつてのインターネットの登場よりもはるかに大きいものになる。RapidusとQuest Globalのそれぞれの強みを生かすことで最先端半導体の開発期間短縮に貢献できるだろう」と述べた。

 さらに、Rapidusへの設計支援については「日本のある顧客に、500人以上のエンジニアを15年以上にわたって派遣している事例がある。Rapidusにも500人以上の規模の人材を派遣することになるだろう」と説明した。

 Rapidusが顧客として想定するGAFAM(Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazon.com、Microsoft)などのビッグテックは、AIチップを自社で設計するのではなくQuest Globalのような設計支援企業に任せているケースが多いといい、小池氏は「Quest Globalは顧客を獲得するためにも必須のパートナーだ」とした。

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