「次世代のFPGA開発者を育成」 Alteraが学生支援プログラムを開始:AI関連カリキュラムも
Alteraは、FPGAの学習体験を支援する学生向けプログラム「Altera University」を開始した。大学教員や研究者、学生を対象に、カリキュラムやソフトウェアツール、プログラマブルハードウェアへのアクセスを提供する。
Alteraは2025年4月8日(米国時間)、FPGAの学習体験を支援する学生向けプログラム「Altera University」を開始した。同プログラムでは、大学教員や研究者、学生を対象に、カリキュラムやソフトウェアツール、プログラマブルハードウェアへのアクセスを提供する。
「AIとロジックの知識を備えた次世代開発者を育成」
Altera 製品管理・マーケティング責任者であるDeepali Trehan氏は、同プログラムの目的について「これから開発の前線で活躍できる、AIとロジックの両方の知識を備えた次世代のFPGA開発者を育成する」としている。
Altera Universityで利用できるコースは、デジタルロジック、デジタルシステム、コンピュータ構成、そして組み込みシステムに焦点を当てたものだ。カリキュラム、チュートリアル、ラボ演習は、アカデミアと実際の開発のギャップを埋めることを目的に設計されている。AIに関するカリキュラムも含まれていて、業界トレンドやAIワークフローにおけるFPGAの使用例について理解を深めることができるという。
FPGA開発に必要なツールも提供する。FPGA開発ソフトウェア「Quartus Prime」やAI推論に対応した「FPGA AI Suite」および関連ツール、FPGA向けシミュレーターツール、RISC-V対応の「Nios V」などが利用できる。
さらに、AlteraのFPGAや「Agilex 7」ベースの開発キットなどの割引購入も可能だ。
Alteraは「Altera Universityを通じて、大学教員は最先端のプログラマブルソリューションを活用し、学生に実社会での経験を積ませることができる」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「FPGAの世界一に」 Altera、エッジ向けAgilexの受注開始
Alteraは、エッジ向けFPGAの新製品「Agilex 3」の受注を開始した。同社CEOのSandra Rivera氏は「Alteraは業界で唯一、エッジ向けから最高性能のシステムまでのポートフォリオを持つ独立系のFPGAサプライヤーだ。世界一のFPGAプロバイダーになりたい」と語った。元ザイリンクスのアルテラジャパン社長 「次は古巣を抜く」
2024年1月、AlteraはIntelの独立子会社となった。日本法人アルテラの社長に就任したSam Rogan氏は「Intelから独立したことで、特に組み込み向けの製品開発に、より集中できるようになる」と述べる。同氏に日本での今後の戦略を聞いた。embedded world 2025開幕、Altera CEOが語るエッジAIの展望
組み込み技術の展示会「embedded world 2025」(ドイツ・ニュルンベルク)初日の基調講演でAlteraのCEO、Sandra Rivera氏が登壇。拡大を続けるエッジAIの展望などについて語った。FPGAはAIデータセンターの新たな選択肢になるのか
データセンターAIシステムのスタートアップPositronは、FPGAベースのソリューションで、NVIDIAのGPUに対抗しようとしている。同社の技術と戦略について聞いた。FPGA開発を最大9カ月短縮 Alteraが新プログラム始動
Altera(アルテラ)は、FPGAソリューション開発を加速するための新しい「アルテラ・ソリューション・アクセラレーション・パートナー・プログラム(ASAPプログラム)」を始めると発表した。FPGAユーザーは複雑になる設計上の課題を早期に解決し、FPGAソリューションの開発期間を最大9カ月も短縮できるとみている。