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						EMC試験をとことんラクに、1GHz幅で一気に掃引するEMIレシーバー:キーサイトが初展示(2/2 ページ)
キーサイト・テクノロジーは「TECHNO-FRONTIER 2025」で、EMIレシーバー「N9048B PXE」の機能を拡張したモデルを展示した。タイムドメインスキャン機能の帯域幅を1GHzまで拡張したことで、30M〜1000MHzまでの測定がわずか1ステップで測定でき、EMI測定時間を従来の3分の1に短縮できる。【訂正あり】
パワーデバイスの動特性をベアチップで測定可能に
キーサイトは、ワイドバンドギャップ(WBG)パワーデバイスの動特性をベアチップで測定できる「ダブルパルステスター」も披露した。これまで動特性の測定は、ディスクリートやモジュールでしか実施できなかった。「ベアチップでも測定できるようになったことで、開発サイクルを短縮できる他、より特性の優れたチップを選択してパワーモジュールを構築したり、ベアチップの動特性をデータシートに追記したりできるようになるのではないか」(キーサイト)

 「ダブルパルステスター」の外観(左)と、測定用のボード。写真中央(ピンク色の枠内)の2本のネジで、ベアチップを押さえつけるようにして、ボードの電極と接触させている。「チップをはんだ付けしてしまうと、新しいチップを測定する際にボードごと交換しないといけない。そのため、チップだけを交換できるようにしている」(キーサイト)[クリックで拡大]
「ダブルパルステスター」の外観(左)と、測定用のボード。写真中央(ピンク色の枠内)の2本のネジで、ベアチップを押さえつけるようにして、ボードの電極と接触させている。「チップをはんだ付けしてしまうと、新しいチップを測定する際にボードごと交換しないといけない。そのため、チップだけを交換できるようにしている」(キーサイト)[クリックで拡大]Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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