ことしもフランスの市場調査会社Yole Group(以下、Yole)によるCMOSイメージセンサー(CIS)市場調査レポートが発表されました。気になるランキングですが、ソニーがシェアを伸ばし2024年も首位の地位を維持/強化する形になっています。一方で、今回特に強調されているのが中国メーカーの存在感で、Yoleは「ソニーが市場をリードし続ける一方、SmartSensら中国メーカーが急成長し、グローバルな勢力図を再編している」と報告しています。
Yoleによると、2024年のCIS市場は、スマートフォン市場の回復にけん引され前年比6.4%増の232億米ドルに成長。この上昇傾向は今後も継続する見込みで、市場は2024〜2030年まで年平均成長率(CAGR)4.4%で伸び、2030年には301億米ドルにまで拡大。出荷台数も70億台から90億台にまで増加することが予測されています。なお、CIS市場は依然としてモバイル分野が中心で2024年の成長もこの回復がけん引した形ですが、Yoleはセキュリティ分野のほか、先進運転支援システム(ADAS)や車内モニタリング、サラウンドビューアプリケーションなどの拡大にけん引され車載分野が急速に成長していることも指摘しています。
ソニーはシェア拡大、一方で105.7%増の成長見せる中国メーカーも
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